人はひとりで生れ、ひとりで死んでゆく。恋人がいても、家族に囲れていても、しょせん孤独。群れていても、若くても、老いても孤独。ほんとうに自分が孤独だと感じたことがない人は、真に人も愛せない。孤独と向かい合い、飼い馴らし、新しい自分と出会える人だけが人生に輝く道を発見する。孤独を生ききるにはどうすればいいか。答えがこの本にある
救い。
★★★★★
この本には大変お世話になりました。
瀬戸内寂聴さんが、本当に目の前でやさしく語りかけてくれているような文体です。
紹介したい言葉があふれています。
どれも心を打つ言葉。
これだけ心を打つ言葉を言えるってことは、瀬戸内さんご自身がそれだけの経験をされてきているからなのでしょう。
私がこれまでに出逢った心を打つ言葉を言ってくれた方々には、過去にマイナスのつらい経験を持っている方が大変多い。
だからこそ想うのです。
マイナスはマイナスでは終わらない。マイナスはプラスに転化する。
しかも、もの凄い大きなプラスに転化する。
マイナスの谷底にいる時には、とてもとてもそんなことは思えませんが、少しでも上にあがってきたのならば、きっとそう思える時が来る。
そう考えられるようになったきっかけの本です。
心で生きる!孤独を自分流に生きる・・・
★★★★★
(瀬戸内寂聴さん)テレビや雑誌で拝見して、お名前は知っていたけれど初めて手にした一冊です。
『孤独を生ききる』タイトルにひかれて手にとって引き込まれるように 一気に読みました。
まるで、瀬戸内寂聴さんの庵に、秋の静かな月夜〜冬 と、季節を重ねながら訪ねて行って語らってるような
不思議な気持ちになって読み進んでいけます
(人は孤独だから・心と心で語りあいたい)(愛とは相手を思いやる心・想像力)(愛しても愛されても孤独!)
たくさんのお話を通して自分の心をみつめて・・・
孤独だと感じる心と上手くつきあいながら流されず!愛する心と相反して感じる淋しいと思う心も大切にしながら
共に生ききればいいのかなぁ〜って思えました。
お薦めです。
孤独とは誰もが持っているものなのですね
★★★★☆
元々寂聴さんに興味があったので購入しました。人間誰もがどんな時にも孤独を感じるものでありという事実を再確認できたのと、この先自分はどう生きていくかというコトを考えさせられました。決して暗い内容ではなく、前へ進むための本だと感じています。
孤独を生きるためにはどうしたらいいのか
★★★★☆
アンジェラ・アキさんが、雑誌で本書を推薦されていて、
そのコメントからとても興味を持ちました。
「私は友人の誕生日にこの本を贈ります。
最初はタイトルをみてぎょっとされるのですが(確かにっ!)
いい言葉がたくさんあるので、とても感謝されます」
今回初めて瀬戸内寂聴さんのご本を手にしました。
『孤独を生ききるにはどうすればいいか。』
本書を読み終えて、私の中での答えは、
人はみんな孤独であることを認識すること。
人はひとりで生れ、ひとりで死んでゆく。
恋人がいても、家族に囲れていても、しょせん孤独。
そして、
自分自身が孤独だと感じているときこそ、
だからこそ、私は真に人を愛せるんだと思えれば、
幸せだ。
と同時に、愛したら執着し、独占欲が生まれ、
苦しみが始まることも覚悟することだ。
そして、また孤独が一層深まる。
でも、
孤独と向かい合うことで、新しい自分と出会え、
人生の新たな道を発見できる。
著者と同じ「孤独」観であれば、良書。
★★★★☆
絶海の孤島にたった一人でも、見上げる夜空に幾千幾万の星があれば孤独を感じない人もいる。自分の誕生日やクリスマスイブに、一緒に食事をする人がいないというだけで、孤独を感じる人もいる。孤独とは、それほど多種多様であり、ある人の孤独が、また別の人の孤独と同じであるとは限らない。著者と孤独観の共有ができなければ、より一層の孤独を感じてしまうかも知れない本。その意味で要注意な本である。しかし「孤独を生ききる」、素晴らしいネーミングである。