自慰死・・・首吊り(脳内酸素量を減らす)ことで快楽を求める行為自体はそこそこ知られた行為ではないだろうか。私自身は認識していた。それらの行為は死と隣あわせであり事故死することも多いのは第三者からみれば当然の事だろう。事故現場及び故人の素行調査から行為を考察している。
頭蓋貫通・・・頭蓋に穴を穿つことで脳髄液をだし脳圧を下げ脳内血流量を増やす。それにより常時ハイになることを目的とする行為。研究熱心なドラッグ常習者による究極の行為にしか思えなかった。結局外科的処置をしてくれる医者が存在しないため自己貫通を選択せざるを得ないので更に蛮行イメージが強くなる。
自己去勢・四肢切断愛好・・・ここら辺になると精神医学での分析中心になってくる。重度の精神分裂症などは俗人の私には異世界にしか感じられない。
他にもホステージ・ハルシネーション、獣憑き等どこかで耳にしたような事例にも触れられている。これらの行為はサスペンスやミステリー等のフィクションの作品でも取り上げられる事も多く、それらの予備知識として読むのも悪くないだろう。
写真が付いているので解り易いですが、
死体、奇形なんかが苦手な方は止めておいた方が良いかもしれません。
また事例も相当異状な世界なので、嫌いな方だと気分を害すると思います。
私は1章は段々読むのが辛くなりました。(一番興味深かったのも1章ですが)
本全体が相当異常な雰囲気です・・。
只あまりに自分から遠い話で、興味深い、という意味で面白かったです。