誰もが「これは欲しい」と思う実践書が登場。Mac OS Xの到来によって、アップルコンピュータは最先端のプログラミング機能を呼び出せる最新のOSを手に入れた。既存の革新的なOS Xの特徴を最大限に生かすために、アップルコンピュータは「Cocoa」として知られている開発フレームワークを推奨している。Cocoaは、アプリケーションの開発プロセスを短縮できるオブジェクト指向型ツールとライブラリの集合体である。Cocoaの習得は、Macintoshで商業レベルの開発をするのであれば、絶対に欠かすことはできない。
新しい技術を早急に学習することを求められるのに反して、最初に何をしたらいいのか、ありがちな障害を克服するのにどんな方法があるのか、といった完全なガイドがないと悩む前に、本書を読んでほしい。「どうやったらCocoaを動作させられるのか」といった詳細な説明が施されている。今まで使ったことのないクラスでも、その動作を予測できるような設計パターンに重点を置き、Cocoaの主な機能を通じてプログラマーを導いていく。入門のフォーマットにのっとって、InterfaceBuilderパレットを利用し、5つのアプリケーション例を通じて段階的に進んでいく。各プロジェクトでは新しい概念がいくつか紹介される。そして、それぞれの概念やテクニックが説明されるたびに、著者自身の豊かな経験を例に挙げながら、オブジェクト指向型ソフトウェア開発環境でCocoaを利用するテクニックが紹介されていく。
もう一歩先へ進みたいなら
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Cocoa Programmingの日本語の本は増えてきたとはいえ、量的に不十分であるのが現状。
日本語の本を一通り読んでみて満足できないという人には、ぜひこの本を読んでもらいたいと思います。
英語で書かれてはいますが、非常に読みやすいです。Cocoa Programmingは英語のReferenceとの戦いになるので、英語の参考書を読んでおけばReferenceの理解力が一気に向上します。
内容的にも基本的な部分から結構濃い部分まで充実しています。一歩先へ進むために十分なポテンシャルを持った本です。
Xcode プログラミング大全でつまずいた人へ,,,
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ASCII の"Xcode プログラミング大全" は、よい入門書です。
Xcode の環境,およびCocoaとInterface Builder の使い方はわかります。
が、掲載のcodeは、半分くらいコンパイルをとおらなかったはずです。
筆者も正直に、"動くはずです" と言っているとおり、写植ミスなのか、説明を単につけただけなのか、やってみて苦労した人は多いはずです。
わたしの場合、デバッグ人生の経験から、なんとかすべて実動させてみましたが、わからないところは、わからないまま終わってしまいました。
そんな、経験をもつ、Mac ファンに是非おすすめなのが、この本です。
"Cocoa Programing for Mac OSX" をまだ半分読んだだけですが、次のことが氷解しました。
*delegationとdataSourceの関係とその使い方
*Key-Value codingとBinding の違いとその関係
*Controller ObjectとtableView contents内のobject 間を、IB(Interface Builder) を使用したリンクのはり方。その方向であるとか、エラーが出た場合に考えられる原因を筆者はこと細かく説明をくわえていて、図も分かりやすいです。
*掲載のcode と発展問題の回答は、全てダウンロードでき実動します。
(環境:MAcBookAir,OSX ver10.5.6, Xcode3.0)
"詳解Objective C 2.0"、はいってみれば、Javaテイストの解説で優れた本でが、本書の優れているところは、その説き起こす順番です
例えば、上に列挙した始めの2項目の説明が早い章で行われていて、Helper Objectについての説明の現れる
タイミングは、絶妙です。sub Classesを乱発せずに、delegationを行う理由と、じゃあ一体どこに実体があるんだ!
とストレスを感じたまま、Cocoaの森にわけいってしまう心配は払拭され、表紙デザインのスクーターを運転するような、安心と操縦性の良さを早く得られます。奥は深いのでしょうが、Macを小粋に乗り回すには必携の参考書です。