電子辞書の時代でもこの辞書は生き残れるか?
★★★★☆
サイズとしては電子辞書とあまり変わりません。当然,電子辞書のほうはこれを遙かに超える情報量が詰まっています。では,このタイプの辞書の存在意義がないのかとういうとそうではないと思います。この辞書は限られた紙面に必要と思われる情報を丁寧に盛り込んでいます。電子辞書で豊富な情報が必要な人もいれば,必要最低限の情報だけが手に入ればよいという人もいるわけです。この辞書はそういう人のためにこれからも存在し続けて欲しいと願うばかりです。実際書店ではなかなか手に入らない辞書の一つになってしまっています。この辞書の良さはぜひ多くの人に知ってもらいたいと思います。
コンサイス英和辞典を抜いたかも
★★★★★
この辞書は、大手の本屋にしか置いていなく、
存在すら知らなかった。
実際手にとって見ると、字が小さいものの、
辞書つくりの神様であった岩崎民平氏の伝統を
受け継いでいる。
redistribution の意味も丁寧に書いてあった。
三省堂のコンサイス英和辞典を抜いているかも
しれない。
常に
★★★★★
持ち歩いています。コンサイス確かにいい。しかしいかんせん,語法の説明少ない。その点これ詳しい。大学院の入試にも持参する。岩崎民平の伝統を受け継ぐ名辞書。説明が詳しすぎないのもありがたい。ある会合で出た話だけど,ランダムも改訂して欲しいとのこと。理由,この中辞典版のできが良いので。この辞書も伝統ある辞書なのでまめに改訂して欲しい。一般にいえることだが。時代の流れ速いので,すぐに古くなる。
「新英和中辞典」のポケット版として
★★★★★
かつての「辞書の神様」岩崎民平の手になるロングセラーを,後継の「岩崎研究会」のメンバーが改訂に当たった新版である。旧版(1958年刊)に散りばめられていた特色が大幅に薄らいでしまったのは残念である。
「はしがき」には『リーダーズ英和』を圧縮した,とあるのだが,内容的には収録した語や記述が似ていることから,同社の『新英和中辞典』をポケット版にしたという感じである。
何といってもこの辞書の利点は,サイズが『コンサイス英和辞典』より心持ち小さく,またページ数が1400ページ弱なので手に収まりやすいため,さっと気軽に引けることである。当初はビニール表紙が思ったより硬くて引きにくかったのだが,サイズのよさのおかげで引きやすくなった。
ハンディ辞書にしては中辞典!より少し安い2600円は高いようにも思われ,『デイリーコンサイス』『カスタム』などの1000円台中盤で買える700ページ程度の「手帳型辞書」のほうが安くて手が伸びがちである。収録語数でも前者が9万2000語に対し,後者は若干少ないだけである。『エクシード』に至っては語数では『ポケット』をはるかに上回っている。
それでもこの辞書が薦められる理由は,用例と(若干ながら)用法注記がついていることである。「手帳型辞書」が訳語の羅列のみで,用例も注記もまったくないのに対し,これはその語がどのように使われるかの情報をポケット辞書の範囲内に詰め込んでいる。「中辞典では分厚くて使う気がしない,手帳型辞書では訳語が書いてあるのみでよく分からない」という人には好適と言えよう。
なお,この辞書に載っていない語や意味を補うためには,手帳型辞書では『ポケットプログレッシブ英和辞典』を組み合わせるとよいかと思う。この辞典には『ポケット』には載っていない俗語・卑語の類が意欲的に収録されているからである。