なぜアンジェリンがこんなにも賢いのか、誰にもわからない。初めて本を手にしたときから読むことができたし、レッスンを受けることなくピアノを弾くこともできた。しかも、明日のお天気さえもわかってしまう。ただ、この賢さのせいで、アンジェリンは次々とトラブルに巻き込まれていく。学校の意地悪な子どもたちには変人扱いされて、先生には問題児に見られる。父親でさえも、天才とおぼしき8歳の娘にどう接していいのか、悩んでいる。アンジェリンはというと、天才にも変人にもなりたくなかった。ただ、自分らしくいたかったし、幸せでいたかった。そして待ちわびていたそのときは、男の子「グーン」と友だちになり、「ミスター・ボーン」と呼ばれる先生に出会ったときに訪れた。(Book Description)
お父さんがいいですよ
★★★☆☆
頭はよくても心は普通の八歳児、アンジェリン。ゴミ収集車運転手のお父さんが大好きなのに、そのお父さんは天才児の父親であることに戸惑っている。海へ行きたい、収集車に乗りたいという娘に、返す答えはいつも「いつかね、アンジェリン」。
でもその「いつか」は永遠に来ないかもしれない。気付くのが遅かったら、あと一歩勇気が足りなかったら・・・。ちょっとそんなことを問いかけてくれるお話です。
いじわる先生、優しい先生、愉快な友達、色々な登場人物が出てきますが、なんといっても不器用なお父さんがいいです。
惜しむらくは水族館との関連性をもう少し深く突っ込んで欲しかったことと、アンジェリンの天才ぶりが、設定だけであまりお話に生かされていない点でしょうか?
お話は非常にシンプルで分かりやすい。難度の高そうな単語は魚の名前くらいです。すらすら読めます。
親子の愛
★★★★★
Angelineは、8歳の女の子。
ゴミ収集車に乗っているお父さんが大好きで、
くだらないジョークに笑い転げ、
トマトとサラミが大嫌いで、ピーナツバターとゼリーのサンドイッチが好き。
得意なのは、かくれんぼ。
夢は、お父さんのゴミ収集車に乗せてもらうこと。
でも、みんな、そんなことは知らない。
みんなが知ってるのは、Angelineが‘天才’だということだけ。
頭が良くて、でも、その他の部分は、普通の幼い女の子のAngeline。
そのAngelineのことを考えるあまりに、自分に自信が持てなくて、戸惑うお父さん。
二人ともが一生懸命なのに、二人ともが相手のことを考えすぎて、うまくいかないのが、すごく切ないです。
本当に知っているってどういうこと?
★★★★★
主人公のアンジェリンは天才少女。
でもこの本がよくある天才少女物とちょっと違うのは、「天才ってどういうことか」ふつーの大人にも心の奥にわからせてしまうことだ。
たとえばアンジェリンは物を覚えるのがすんごい早いわけじゃなくって、大切なことを生まれる前からただ単に知っていて、それを思い出しているに過ぎない。
イヤラシイ先生、あったかい先生、葛藤するパパ、ジョーク爆発の友達とかを見るアンジェリンの子供らしい心の動きと登場人物それぞれの心の動きがリアルに伝わります。
多読している中でも、読みやすくってお気に入りの本です
人にやさしくなれます
★★★★☆
天才少女アンジェリンと、それをとりまく人たちとのふれあいが書かれています。どれだけ賢くてもまだ子供であるアンジェリンは、天才であるがゆえの孤独と悩みをうまく表現できずに苦しみます。人や物事をいろんな方向から見るということを学べます。
父娘のふれあい物語
★★★★★
生まれたときから天才児ゆえに他の人にはない
悩みを抱えている8才のアンジェリンの話です。
私は学校生活の話も良いのですが、母を亡くし、
娘にどう接して良いのかわからない
父との家庭での生活の話の部分がとても印象的でした。
サッカーの本のはじめの手がかりの一冊にされると
ついつい他の本も読破ということになるかも知れませんね。
ちなみに続編は「Dogs Don't Tell Jokes」です。
こちらもお勧めです。