会話の間に困っている人向け。
そうでなければ必要なし。

本書は、英語で会話をする際の挨拶表現に始まり、あいづちのフレーズや、間を持たせるための表現パターンなどが数多く収録されています。日本の学校で教える読み書き中心の英語学習ですと、挨拶といってもHow are you? I'm fine, thank you.などのようにワンパターンで無機質になりがちですが、本書ではより自然で生き生きとした表現が掲載されています。

また、著者自らが吹き込んだＣＤがついているため、文字だけでは分からないイントネーションや間のニュアンスがよく分かります。
こういった表現集は、とっさにタイミングよく使えてこそ使い物になると思いますので、ＣＤの音声を聞きながら何度も音読した上で自然に口をついて出てくるまで練習するのが大事だと思います。

著者のディビッド・セイン氏は類書を多数出されていますが、ＣＤ付きの本はあまり多くありません。内容は良いのにＣＤが付属していなかったりイントネーションの説明が無いばかりに、実際の発音やイントネーションが分からず結局あまり使えない本もありました。
その点、この本はＣＤが付属している上、巻末に発音練習帳までついており「実際に喋る」ことを意識している良書だと思います。
ディビッド・セイン氏と別の女性の英語吹き込み音声も聞き取りやすく、好感が持てました。