必携の一冊
★★★★★
CBRシリーズは簡単すぎて読み応えのない本が多いが、本書は実践的な内容で読んで満足が得られる。内容は各疾患について教科書的というよりは実践の知識を述べており、初期研修系の本で書かれることの多いぐだぐだした内容ではなく、テンポ良く簡素に書いてある。
各疾患については簡素ではあるが、腹痛としては心筋梗塞から産婦人科についてアプローチの方向に漏れのないもので、腹痛を診ていろいろ迷った時には本書をひも解くと打開策が浮かぶかも…
腹痛のようにありがちな疾患は却って復讐の機会を失い系統だった知識の整理がしにくいものだ。半年に一回は本書を読んでみるといいかもしれない。