ロシア語アスペクトをほぼその全容に近い形で分析した研究書。ロシア語動詞体の用法はこれまで雑然とした説明しかされてこなかったが、この本では視点やパースペクティヴなどの理論装置を使って、納得のできる形で整理されている。理論背景が一般の読者には難解であり、ややもすると内容を理解せずに心ない批評がされているようだが、アスペクトの研究を志す者にとって必読の書として正当な評価が期待される。

博士学位論文（それも、全体ではなくて、２／３ほど）を本にして出してしまったもので、査読者には読めても、お金を払う読者には、けしてフレンドリーな本ではない。
理論面、実用・実践面、どちらから見ても、中途半端な感じの本。

ロシア語の完了体・不完了体の理論を知るには最高の一冊！！これを読めば、ロシア人がどうやって体を使い分けているかを完全に網羅できます。さらに一歩進みたい人にはおすすめ！