吉羽尋子という筆者の担当する部分はいただけなかった。あらすじを書くに当たっては登場人物同士の関係を整理することが重要になるが、この筆者の担当部分は主語の欠落などが原因で訳がわからなくなっている。

　オペラって実際に見る前に予習が必要ですよね。最低「あらすじ」と「役ごとの声域」は知っておかないと楽しめませんよね。さらには、見所、有名どころや、オペラにまつわる有名なエピソードなんかも知っておきたい。

　そんなオペラ初心者必携の1冊といえるでしょう。初心者がまず見るような有名かつ面白いオペラばかり50作品を、概ね1オペラ2ページ程度、しかも写真付きで上記のようなポイントを紹介してくれています。

　それに、実際のオペラを見るのはなかなか大変。有名な歌手のものなんてチケットすごい高いし。。。この本では名盤のDVDまで紹介しているので、とりあえずDVDでオペラを見たい人にもお奨めです。

　さらに原作も紹介されているので、有名オペラを原作でちゃんと読みたい人へのガイドブックとしても良いでしょう。

　要するに、やっぱり初心者必携の1冊です!!