Roots Rock Reggae - Inside the Jamaican Music Scene [DVD] [Import]
価格: ¥1,990
70年代レゲエのファンなら大喜び間違いなしの1作。ジミー・クリフやジョー・ヒッグスがみずからの音楽について語るのをお聴きあれ。精力的なプロデューサー兼ミュージシャンであるリー“スクラッチ”ペリーが、伝説のブラック・アーク・スタジオで活動する姿をご覧あれ(仕事の相手はジュニア・マーヴィン、ヘプトーンズ、アップセッターズら)。コンサートでのマイティ・ダイアモンズ、ラス・マイケル、U-ロイのイキのいいサウンドをお楽しみあれ。ただし、ジャマイカ音楽界のもっとも有名な輸出品であるボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズのファンは、少しばかり失望するかもしれない。というのも、このドキュメンタリーには短い演奏風景が2回ほど出てくるだけだから。それでも、絶頂期のミスター・ミュージックことマーリーをチラリとでも拝めるぶん、何もないよりはありがたい。
この1977年度作品は、ジェレミー・マール監督による全14部の『Beats of the Heart』シリーズに属している。上記以外にも、年代もののモノクロ映像で登場するジミー・クリフ、コンサート出演中のトゥーツ&ザ・メイタルズ、スタジオにおけるグラディエイターズ、アビシニアンズ、サード・ワールド、リハーサル中のインナー・サークルをフィーチャー。演奏シーンやインタビューの合い間に、キングストンにおけるストリート・ライフの風景が散りばめられる。これは、ナレーターの以下の主張を実証するものだ。「現在のジャマイカでは、レゲエという音楽は娯楽をはるかに超えた存在だ。レゲエは強力な社会勢力であり、日常生活での苦悩を言葉とリズムに託して描き出す――描写的で、啓発的で、説得力のあるやり方によって。」(Kathleen C. Fennessy, Amazon.com)