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Stephen Shore: American Surfaces

価格: ¥3,615
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: Phaidon Press
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1972年、スティーブン・ショアはニューヨーク・シティを後にし、友人とテキサス州アマリロへと出発した。車が運転できなかったので、彼が最初に目にしたアメリカは、バスの窓枠におさまった風景だった。この旅を通じて、彼はニューヨーカーとしての自分の人生経験が、アメリカ中産階級の特徴や願望とはあまりにかけ離れたものであることを知って驚いた。その年の後半、今度は自分ひとりで、車の免許とローライ35―“向けて押すだけ”のカメラ―を携えて、彼は再び旅に出た。ありふれた旅行者の眼で、この国を探検するために。このプロジェクトは、「American Surface」と名づけられたが、これは場所や人々とのつかの間の出会いが皮相的なものであることと、彼が作品にとらえようとした基本的な特徴を示してのものである。この極めて単純なカメラで、彼はしつこく写真を撮り続けた。「私はAmerican Surfaceで、食事、出会った人、給仕してくれたウェイターやウェイトレス、寝たベッド、入ったトイレ、そのほぼ全部の写真を撮った。そしてまた、運転している道路や目にした建物も撮った」
何百本ものフィルムを鞄からあふれかえらせて、ショアは意気揚々とニューヨークに戻った。プロジェクトのコンセプトに対し忠実を守るために、当時のほとんどの旅行者がそうしていたように、ニュージャージーのコダックのラボにフィルムを送って現像プリントしてもらった。そうしてでき上がってきたのは、何百枚もの見事な構図のカラー写真。その題材は、テンポの早い、消費者志向の我々の世界の記録の基準となった。これらの一連の作品はウォーカー・エバンスやロバート・フランクのアメリカ横断の経験に続くものであり、マーティン・パーやベルント&ヒラ・ベッヒャーといった多くの写真家に影響を与えた。彼らは、ショアの仕事を多くの学生に紹介している。