These are African rhythms!!
★★★★★
Gilles Petersonによるアフリカ音楽のノンストップミックス。
2枚組で合計2時間ほどの大ボリューム。
1枚目はフェラ・クティを初めとした70年代の曲が中心。
原曲の良さがそのままに生かされた流れになっており、
のっけからパーカッションのリズムの波に圧倒されます。
それでいてピアノやサックス、ビブラフォンの音色も深みがあり
ゆったりしたバラードもしっかり聴ける。こちらはジャズのファン向き。
2枚目はリミックス作品が多く、黒人音楽の大家が現代風のアレンジ
手がけています。ベース音などが加工されていて、肉体的な部分が
若干息を潜めた代わりに、よりループが洗練されたものになっています。
特筆すべきはデヴィッド・バーンが参加した曲。トーキング・ヘッズの
往年の名曲のフレーズを交えた、非常に素晴らしい出来です。
こちらはHIPHOPやテクノのファン向きと言えるでしょう。
アフリカ音楽は聴いていてトランス感覚と同時に心が落ち着いて
ゆくのを感じます。いずれの音もカラッと乾いていて、むせ返る
熱気というよりは静かに揺れる灯火の炎の様な温かみがあります。