パッケージを見ただけではＭゲーと思われるかもしれませんが、
そんな描写はゲームの初期とバッドＥＤだけです。
基本的に主人公は攻めキャラで、お嬢様たちは受けキャラ。
パッケージの次女もすぐ受けに回ってしまいます。

各ヒロインに不満はないです。ビジュアルも声も問題なし。
ただしエッチのテキストが短いシーンが数点ある。
というか、全体的に尺が短いですね。
スキップを効率よく使えば３時間弱で終わります。

個人的にはハーレムＥＤがいちばん良かったですね。
なんだかんだで最後は最も愛も性も感じる終わり方です。
純愛物ではないので当然ながら感動したりはしませんが、
満足する話にはなっていると思います。

個人ＥＤでは最も愛を感じたルートは三女、
最もエロかったのは次女、最も鬼畜だったのは長女ですね。
ここは好みの分かれるところだと思いますが、
どのＥＤも面白かったですよ。

パッケージなどを見て、よもや純愛ものと思う方がいるとは思いませんが、
とりあえず注意しておくと、本作はいわゆる抜きゲーです。

抜きゲーである以上、どういった趣味の層へ向けたものか？といったことが重要になってきます。
では、この作品はどういった人向けかと言いますと、単刀直入にいって『ビッチ好き』な人向けなのではないかと思います。

もちろん、何人か処女キャラはいますし、清純で主人公を好きになるヒロインもいます。ですが、そういったヒロインはそれほど目新しいものではありません。

本作のメインヒロインは他でもないパッケージにも載っている佐治絵里香でしょう。
男性経験豊富、かつ高飛車ドS、極めつけは新入社員を品定めして自分の肉奴隷ならぬ『肉バイブ』にしてしまうのですから。

また、単なるビッチキャラでないことが彼女の魅力です。
彼女は主人公に対して事あるごとに安全な性行為を要求してきます。
逆レイプする際にしても、コンドームの着用をメイドにさせたりするわけです。

単に性に奔放なだけのキャラではなく、ちゃんと自分の身を守ることだけはしている、という点が生々しいエロさがあり、彼女を攻略した時にカタルシスを与えてくれるわけです。

そういった意味で、このゲームは非常に個性的ですね。

ですので、小道具だからと省かずに、個人的にはもっとコンドームを強調したシナリオやCGがあっても良いのではないかと感じました。