新絵はないが良書
★★★★☆
基本的に新絵はない作家カタログ的な本。
全体構成は、近年の新しいイラストの使われ方の概要+作家カタログ。
作家は全員で80人強で、並びは50音順。すべての文章に英語表記あり。
ページは各作家ごとに2Pあって、内訳は1Pもしくはそれに準ずる大判+数点のイラスト。
カタログという点においては非常に丁寧で評価できるし、紙が通常の冊子からは信じられないほど上質で分厚い。
(ページは200P強なのだが、通常の倍の厚さがあると思ってもらっていい。)
そのため発色が良く、判型こそ小さいものの通常の冊子より綺麗な印刷で見ることができる。
元がデザイン専門の業界誌の会社だけあって、そのへんは作りに非常に好感が持てる。
ただ、基本的に根っからカタログなので、イラスト集として購入すると「新絵ねえじゃん!」とか思うかも。
でも、ファンの作家さんが何人かいれば、改めて印刷での見栄えを見て楽しめる本にはなっていると思う。
イラストレーターカタログとしてはほぼ文句なく星5つだが、一般性を考え星4つにした。