セルフパブリッシング狂時代 [第二版]
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著者は本書のなかで次のように予言する。
「紙とは違った、電子書籍ならでは(スマートフォンやタブレットPCならでは)の作品に対するニーズが顕在化してくる」
「そのニーズにあわせて素早く、かつ大量に作品をリリースし続ける個人出版作家が登場し、彼ら彼女らが、電子書籍の市場を大きく育てていく」
個人出版元年の2012年と、ブログ元年の2003年を比較することで見えてくる「出版(Publishing)」の未来とは?
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もくじ
1. 歴史は繰り返す? ウェブログツールの事例から
- 2003年のPersonal Publishing Tool
- 素人が書いた文章を読みたいと思うのか?
2. 個人出版のベストセラーはどのように生まれる?
- 官能小説
- ケータイ小説
- 漫画
- 翻訳コンテンツ
- もっと未知のなにか
- その時代はいつくる?
3. 新人作家は夏目漱石と戦い、出版文化は衝突する
- フラット化する世界での創作行為の意義とは?
- 出版系とウェブ系と同人系が交わる汽水域
4. あとがきにかえて - 紙の代替ではなく、ウェブの延長としての個人出版
5. 増補 : 個人出版の電子書籍の値付けについて考えておくべき9つの論点
- アフィリエイターの利益まで考える
- 紙の本の印税を考える
- 文庫本の値段を考える
- ボリューム(文字数)による値ごろ感を考える
- 海外の最低価格も考える
- 安すぎるとちゃんと読んでもらえないのでは?
- 安ければ安いほどいいのでは?
- 高くてもまったく問題ないのでは?
- koboのことも考える
6. 増補 : ダイレクト出版本を無料で宣伝する7つの方法
- まずは「Amazon」
- やっぱり「ブログ」
- もちろん「Twitter」も
- それを「Togetter」でまとめる(まとめられる)
- 整ったら書評サイトにタレコミ
- 飽くまでも利用者のために「NAVERまとめ」でまとめる
- やらないよりは「hon.jp レジスター」
7. 増補 : 続々登場する“セルフパブリッシング狂”
- 電子書籍生まれの作家
- 藤井大洋
- 山田佳江
- ヘリベマルヲ
- 忌川タツヤ
- 代々木犬助
- ブロガー出身の作家
- 広瀬隆雄
- 関根元和
- 電脳くらげ
- 小林啓倫
- 数多久遠
- 大石哲之
- 安田理央
- 同人・コミケ・文学フリマ出身の作家
- 日野裕太郎
- 牟礼鯨
8.第二版のためのあとがき
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著者紹介
2002年からブログを利用しはじめ、2003年にココログの立ち上げに参加。2005年には株式会社ライブドア(現在はNHN Japanに経営統合)に入社しlivedoor Blogを担当。10年に渡って日本のブログシーンに関わり、現在は事業責任者として執行役員に就任。