そのほか,堂々と張りのある男性合唱が聴きものの「ティル」。わが国ではじめてレコード発売されたパーシーの曲である「オールマイラブ」。この曲も後半にコーラスが入ります。ハープシコードのソロが軽快な「デリカード」。フェリシア・サンダースが歌っている「ムーランルージュの歌」。ジャズのビッグバンド顔負けのアドリブが楽しめるガーシュウィンの名曲「They Can't Take That Away from Me」。ミュージカルのマイフェア・レディから「スペインの雨」。R.アンダーソンの愉快な曲「狂った時計」。ウッドブロックがユーモラスです。
オーケストラだけでなく,合唱,女性ボーカル,ビッグバンドなど多彩な演奏が楽しめる,パーシーフェイス初期のヒット曲集です。
このアルバムはパーシーフェイスの代表的なアルバムであると同時に,ポピュラー音楽のレファレンス,基本のアルバムのひとつとしてずっと後世まで聴き継がれていくだろうと思います。