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酒乱になる人、ならない人 (新潮新書)

価格: ¥714
カテゴリ: 新書
ブランド: 新潮社
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酒乱な人も酒乱じゃない人も。 ★★★★★
遺伝子や脳のはたらき等、普段ならとっつきにくく敬遠するようなことが
平易な言葉で解説されているので、読みやすかった。
酒好きな著者の人柄も端々にうかがえ、最後まで楽しく読めた。
アルコールの問題を抱えている人もそうでない人も一読を。
DNA分析、大脳生理学によるアルコール依存症の分析 ★★★★★
 これまでアルコール依存症関係の本というと、AAや断酒会系の辛気臭かったりするものや、問題行動を羅列するようなものが多かったのですが、これは一般読者向けとしては初めての遺伝子分析の研究を踏まえての本というのが画期的。DNAの分析はやっぱりガンとかもっとヤバイ病気から始まるわけで、アル中関係の遺伝子分析は著者によるとやっと黎明期とか。とにかく、この本は大脳生理学的に酒乱を解釈したりするなかなか面白い本です。例えば素晴らしいのが、なぜブラックアウトするのかを、説明してくれているところ(pp.146-156)。筆者は脳において記憶中枢をつかさどる海馬がアルコールによってその働きに抑制を受けることがブラックアウトだと説明している。脳内ではシナプシスの長期増強という現象によって記憶が形成、保持されていくということだが、記憶形成の働きに必要なCAIという領域がアルコールによって活動が抑制され、さらに内側中隔から海馬に向かって1秒間に6~9回のリズムで規則的に刺激が送られているθリズムも抑制される、と。こうした一連の抑制の結果、海馬の神経細胞がその働きを失い、長期増強という現象がおこらなくなり、記憶を形成することができなくなった状態がアルコールによる一過性全健忘(ブラックアウト)だと。しかし、海馬の働きが抑制されても、言語中枢は働いているかせ楽しくしゃべることはできるし、空間的に認識をつかさどる中枢は働いているから、家に帰ることもできる、と。いや、マジでこのほかも勉強になりますから、酒飲みの方は一冊、ぜひ。