後期の作品が素晴らしい。
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僕は高橋健二訳よりもこちらが好みです.僕は原文が読めないのですが、大分印象が違います。
それに後期の作品にはこの本で初めて知ったものも多く、しかもそれが傑作だと思うのです.
私にとって最も大切な本の一つ
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他の方のレビューに非常に感心するのです。というのは、この詩集は私にとっては一種の聖書のような意味があるのです。人生とは何か。それを知りたいとき、神を信ずる人は聖書を読むのでしょうが、信じていない私はこの本を読みます。誰よりも深く人生を生きた人の言葉が書かれているのですから。ヘッセはエリート臭さが親しみにくいですが、その心の純粋さ、他人への同情心など、希に見る資質を持っています。それから東北地方の山間部に育った私にとっては、自然の描写が非常に魅力です。この本のいたる所にある植物や季節についての描写が、私に子供のころ住んでいた場所のゆたかな自然を思い起こさせます。そして、説明はできないけれど、この本には、心を憩わせてくれる力があるのです。ちょうどシューベルトの歌曲のように。それはなぜなのか、説明はできませんが。
待ちに待った全詩集!
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昔から高橋健二訳のヘッセ詩集を読んで親しんで来ましたが
入手可能なものは選集ばかりで作家であるより、まず詩人であった
ヘッセの詩の全貌を捉えたものがありそうでなく、または入手困難で
あったりで待ち焦がれていました。ヘッセ友の会のホームページで
訳出されてる詩はよく読んでいましたので、期待していました。
今回の全詩集は期待に違わぬ内容で現代的で新鮮であると同時に
昔から慣れ親しんでいたヘッセらしさも又新たに感じられ、今のところ
無人島に持っていくなら自分はこの一冊です。小説のめぼしい物はだいたい
読んでいるので、この全集で小説も読まれる方が幾分羨ましくもあります。