懐かしい部分と新展開
★★★★☆
今話ではTVシリーズのサンサ編でも印象的だった、家族をレッドショルダーによって失い恨みをもつ"ゾフィー"が32年の時を経て登場。TVでは「許すには、お前の髪が白くなるくらいの時間が必要」と言ってレッドショルダーへの恨みは直ぐには消えない胸の内を吐露してキリコ達の前から去った彼女はサンサの地でジャンク屋をしながら数十年が経った模様。かつての惑星サンサは大気汚染がひどくて酸素マスク無しでは呼吸できなかった点は清浄化が進んで自然呼吸が可能な環境になっていた事は驚きでした。
今話は全体の3分の2位が1〜2話同様、TVシリーズを知る者にとっては懐かしい気分になる展開で残り3分の1位が今シリーズの本格的な幕開けを予感させます。「赫奕たる異端」の聖地アレギュウム関係人物も登場しつつ、シャッコがキリコを探す理由やクエント文明の謎めいた部分も絡み物語は新展開。今話で新登場の"ゴビー"は味のあるキャラに私は思ったので少し登場だけなのが残念。
個人的に第3話として感じる点はゾフィーが傍にいる若者が誰であるか気がつくまでの展開は素敵な脚本だなと思いました。ただ人物アクションはあってもメカシーンは「赫奕たる異端」でも登場ATのエルドスピーネが一方的に暴れまわる部分は少し物足りなかったです。バニラ達が小型トラックにスコープドッグを乗っけて来た!と思って期待しましたが次にお預けな感じですし…。TV放映であれば中間の展開とも割り切れますが更に焦らされる進行具合とも感じます。
あらたな人物の登場はまだ謎ですが、メインのキャスティングも揃ったようですし「赫奕たる異端」の流れから少しTVシリーズでのクエント寄りになってきた事は今後の展開も楽しみになりました。
因縁の星
★★★★★
DVD版のレビューの訂正の意味を加えてレビューです。スタッフはこの回のストーリーに苦労した形跡がチラホラあります。惑星サンサの住人を敢えて少なくしていること、かつてのゾフィーの手下の行方がわからないこと、そしてゾフィーの視力の演出効果に不満です。ただボカシを入れるだけでなく、視界全体を黄色く入れる等、年老いた演出をもう少し考えてほしい。そして損バカとモンテウェルズの台詞の少なさは、次回作のために敢えてそうしたのか、 さらにあの謎の刺客がマーティアルが送り込んだ新たなネクスタントとわかり、今回のマーティアルのエルドスピーネは納得しますがレッドショルダースペシャルとストライクドッグはロッチナが記録した触れざる者キリコを参考に製作したと考えております。やっと本題に入るようですので次回が楽しみです。
ただの聖地巡礼に終わらない。
★★★★★
「装甲騎兵ボトムズ」の最新OVA「幻影篇」、ロボットアニメシリーズの続編にしては、比較的まったり進行している?印象ですが、ここにきて急展開?の様相を見せてきました。
ウド、クメン、サンサとテレビと同じ通りに巡礼してきて、現実とほぼ同じく約30歳年をとったキャラたちに会えて、それだけでもニヤニヤしながら見ていたのですが、「クエントは無くなってしまったし、次回からどうするんだろう?」なんて思っていたら、クエントを彷彿させる新たな展開が!
なんか予告でも新型ATらしきものが出ているし、新キャラも登場しそうだし、あと3話でまとまるのか心配になるほどの、しかし楽しみすぎる展開が待っているようです。