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Theory of International Trade: A Dual, General Equilibrium Approach (Cambridge Economic Handbooks)

価格: ¥6,242
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: Cambridge University Press
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双対性を使ったテキスト ★★★★★
 ディキッシットは国際貿易をやっていたわけではなく、ディキッシットは数理計画法をやっていて、ノーマンに教えてもらいながら、本書を書いたらしい。それでありながら、本書は国際貿易を勉強しようとするときに必ず読まなければならない本になっています。(数年前に、Feenstraの新しい本が出たからそうでもないのかな)

 双対性ってミクロで学ぶシェパードの補題とかロイの恒等式とか習ったことがあると思いますけど、あれです。GNPを表す関数を価格で微分すれば生産量になりますけどそれをホテリングの補題といいます。それら3つを使って、貿易の一般均衡理論を書き直したのが本書です。(この本の前の本の代表はケンプ著の国際貿易と投資の純粋理論 (1981年)です。双対性を使ってとても理論が見やすくなっています。
 政策の効果のところでは日本の国際貿易論の第一人者の大山道広氏の論文を高く評価し、依拠することでとてもクリアな説明ができています。
 また、本が書かれた当時としては珍しく、かなり新しい理論が後ろの方で説明されています。この理論についてはまだ息が長く研究されているために、ディキシットの先見性の高さが見て取れます。
 数学付録が最後についています。この部分はミクロ経済学を勉強する前に読むとためになる内容です。リトル(ちょこっとしたという意味)トポロジーと、微分と、非線形計画法だったかな?とてもわかりやすく書かれています。MWGとか大学院に入ったらコア科目で勉強するでしょう。その前にこの数学付録を勉強しておくととてもためになりますよ。
 ディキシットの著作は他にもありますが、とりわけ経済理論における最適化がおすすめです。
 Theory of International tradeの数学付録を読んだ後に読むことを強くお薦めします。