喜劇詩人アリストプァネースの新訳が刊行されました。かつての旧弊な倫理観に束縛されて精確に英訳されなかったLOEB叢書の旧版に較べて、はるかに勝れた翻訳が施されていますよ。　古典期アッティケー方言に通じた方々は左ページのギリシア語原文と右ページの英語訳とを読み比べて御覧になると良いでしょう。注釈も親切で随分と参考になります。『蛙』や『プルートス』などを今一度読み返してみるのも一興でしょうぞ。