何年も英語を勉強したはずなのに、海外のビジネス現場では使いものにならない。多くの日本人がこうした苦々しい経験をしていることだろう。本書は、そういった人を対象に、同時通訳の訓練に使われる学習メソッドを駆使して、ネイティブスピーカーとのコミュニケーションで通用する実践的な英語力を身につける1冊である。
同時通訳方式の学習法とは、聞いた英語の後について同じように復唱する「シャドーイング」、スピーチを一定の長さまで聞いてから口頭で再現する「リテンション」、意味のかたまりで聞き取っていく「スラッシュ・リスニング」などだ。一見難しそうに思えるが、付属CDを聞きながら学習を始めると、そんな不安は払拭される。著者2人の掛け合いで進む講義はラジオ講座のようにわかりやすい。シャドーイングなどの訓練法も実演されるので、学習者はそれに倣って練習できる。新しいスポーツを教わるときのような感覚で取り組めそうだ。
使われる素材は、アメリカ人のゼネラルマネジャーが行った8分程度のスピーチだけ。これを同時通訳方式のさまざまなテクニックを使って、徹底的に学習する。素材はたった1つでテクニックが多彩なのが特徴だが、身につけたテクニックは他の素材にもそのまま応用できる。また、英語のリズムをはじめ、リエゾン(音の連結)、強勢、あいまい母音といったリスニングやスピーキングに不可欠な知識も身につくようになっている。
中級以上の学習者が、ネイティブのレベルに向かってさらに飛躍するのに適した学習書だといえるだろう。(成重 寿)
若手法務担当書店
★★★★★
ネイティブの聞き方/喋り方を論理的かつ分かりやすく解説したのは、この本が初めてではないでしょうか。4分×2種類のスピーチを、シャドウイングにより2~3ヵ月かけてしゃぶりつくす中で、自分の中に英語力を身につけるための「型」ができていく確かな感覚が得られます。「留学コンプレックス」みたいなものを持っている英語学習者(含私)にとっては、日本にいてもこういう勉強をしていればネイティブに近づける!と確信させてくれます。1万円出して買っても損ではないと思えるような、すばらしい本です。
ぺり書房
★★★☆☆
「K/H法」かなり難易度高し。中級以上向け。
ビーグル堂英語館
★★★★★
他にワークブックあり。
グランブルー
★★★★★
この本では単に英語を聞くだけではなく、単語のイントネーションや我々日本人にとっては聞き分けにくい微妙な発音方法の違い、さらには息継ぎする場所まで覚える程、”100%”正確に理解する必要があると説かれています。無論その方法も実例を示しながら、具体的にステップ毎説明されています。
J2書店
★★★★★
とても丁寧な解説がついており、実践しやすいのが特徴です。とくに解説CDは秀逸です。プロが実際にシャドーイングをしている様を聞くことができるのは、この教材の他にはないのではないでしょうか。また、どのように聞き取っていくべきか、アタマの中まで見せてくれているのも画期的です。リズム、音の強弱等の音声面から、意味のつかみかたまで、学習者が本当に知りたい部分を、かゆいところに手が届くような配慮で解説してくれます。オススメ。
くま蔵書店
★★★★☆
やっとのことでみつけました。これらしいです。
論理思考を身に付けたい
★★★★★
ALCのEnglishJournalで評判になった特集記事の本です。ひとつの題材を徹底的に口ずさむことによって、英語の発話・聞き取り能力を高めることを目剤しています。続編『究極の英語学習法K/Hシステム入門編 ワークブック』も予約受付中です
読んでミソ
★★★★★
ハウツー者の本の仲では最高ランクの一冊でしょう(かと言って自分が使いこなしているわけではありませんが)。ただし、初級のかたには難しいかも…。内容は、徹底的なシャドウイングなどにより一つの教材を文字通り完璧にすることによって、英語を叩き込もうと言うような感じのことが書いてます。特に自分で発音することの大事さについて最近やっと気づき出しましたので、まさにto the pointなほんでした。
YUU′S EYE
★★★★☆
【中~上級】いろんな英語教材が氾濫する中、とにかく1冊これ!と決めたら、集中してそれをしっかりやることが成功の秘訣といえるでしょう。そんな時に選んでみては?と思うのがこれ。CDも付いているので、後はそこに書かれてある通りにせっせとやってみることで、確実に変化を感じるでしょう。ただし、日本に居るとその成果を試す機会が少ないことが残念!
この本の後は、英語字幕の出る洋画DVDで試してみるのもお勧め!