全てはこの一冊から始った・・・拉致問題のエポックとなった一冊
★★★★★
著者は佐藤克巳氏と現代コリア研究所で活動。後に拉致被害者救う会の副
会長として、例の秘密会談で平沢議員に動向した人物。早くから拉致事件の
存在を告発し、問題進展に貢献した影の英雄といっていい。
出版は1997年。振り返るに、産経新聞のスクープで横田めぐみさんの
拉致事件が実名報道されたのがこのころ。当時それほど世間に認知されて
いなかった「拉致疑惑」を一気に世論のテーマに押し上げ、「疑惑」から
「国家犯罪の存在認知」へ至る流れへ大きな転換を見せた年だったと思う。
研究所で佐藤克巳氏と地道に活動を続けていた著者は本書でその恐るべき国
家犯罪を必死に訴えていて、当時読み衝撃を受けたのを覚えている。しかし
著者の主張は黙殺されていたように思う。僅か7年前の事だが隔世の感が
ある。今でも生きている内容といえるので是非一読を薦める。
ここまで犯罪国家にナニされてて、懐柔策なんてありえんでしょ、普通。