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史記〈1〉本紀 (ちくま学芸文庫)

価格: ¥1,470
カテゴリ: 文庫
ブランド: 筑摩書房
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:司馬遷/著 小竹文夫/訳 小竹武夫/訳 出版社名:筑摩書房 シリーズ名:ちくま学芸文庫 発行年月:1995年04月 関連キーワード:シキ 1 チクマ ガクゲイ ブンコ ホンギ しき 1 ちくま がくげい ぶんこ ほんぎ、 チクマ シヨボウ チクマシヨボウ 4604 ちくま しよぼう ちくましよぼう 4604、 チクマ シヨボウ チクマシヨボウ 4604 ちくま しよぼう ちくましよぼう 4604 中国の古典中の古典ともいうべき『史記』の全訳。「本紀」は、黄帝から秦の始皇帝の全土統一を経て、漢の武帝時代にいたる、歴史における帝王の系譜。 五帝本紀第一夏本紀第二殷本紀第三周本紀第四秦本紀第五始皇本紀第六項羽本紀第七高祖本紀第八呂后本紀第九孝文本紀第十孝景本紀第十一孝武本紀第十二
「ああ、何と仁君ではないか。」 ★★★★☆
 本紀は、中国の開闢から漢の武帝まで。
 特に項羽が出てくるまで、難しい漢字の地名や人名だらけで、読者としては消耗します。始皇帝などはまさしく独裁者で、暗い部分が多いのでやっぱり消耗します。でも理屈は単純なので、難しくはないです。
 項羽と劉邦のくだりは確かにおもしろい。劉邦のように、人望のある人間はやっぱり勝ちを納めるものなのでしょう。(ただし、劉邦も後になって韓信を討ったりしてますが)。
 前漢は呂后の力で危なくなりますが、持ち直します。
 本紀の中で一番に尊敬できる人は文帝です。本当にいい人です。自分は常に質素でいつつ、民のことをおもんぱかって善政を貫きます。
 景帝の時代もよかったらしいけど、なぜか本紀ではあっさりとしか描かれておらず、景帝がどんな人だったかも分からないし、呉楚七国の乱に関してもほとんど何も分かりません。なぜこんな書き方をしたんだか。
 武帝。神仙に興味を持つこと甚だしかったらしく、どういう政治をしたかよりも仙人や占いに身を入れる有様ばっかり書いてあります。
 それにしても、中国は漢が終わっても南北朝隋唐とずっと続いていきます。その歴史の蓄積を思うと計り知れない量感を感じてなりません。
やっぱり読んでおいた方が良いかな。 ★★★★☆
 誰かが「史記と十八史略を読めば中国史は分かる!」と宣っていました。それが本当かどうか分かりませんが、小生も東洋史ファンを自認しながら史記をきちんと読んでいないことに思い当たり、この際一念発起して読み始めることにしました。
 さて、史記の邦訳にも様々なものがあるようですが、ちくま学芸文庫の本シリーズは、ほぼ完訳に近い内容であり、訳文も東亜同文書院系の小竹兄弟によるもので比較的読みやすいと言えると思います。
 本書は、歴代皇帝等の事績を紹介する「本紀」の部分です。五帝から漢の武帝に至るまで、大まかな政治史の流れを概括しています。いろいろな見せ場が登場しますが、やはり項羽と劉邦の楚漢相争の物語は中国史上の一大クライマックスと言え、「鴻門の会」のくだりなどは手に汗握る迫真の描写です。
 他方、致し方ないことながら、マイナーな地名・人名がやたらたくさん出てきますので、一気呵成に読み進む、というわけにはいかないようです。
 史記は言わずと知れた天下の名書であり、評価を下すのは畏れ多い限りですが、一般の歴史ファンが読んだ方が良いか否かという観点から、星を4つ付けることとします。
エンターテインメントになるのでは? ★★★★★
史記は列伝にあり、と良く言うけど本紀や世家も充分楽しいです。
東周時代を題材にしたものを読むなら、
どの姓の一族はどの聖王(賢人)の末裔なのか知っていた方が楽しめるし
西周くらいまでは神話のようなものなので、気楽に読めるでしょう。
それでいて、周の興業のとき、譜代の功臣は燕や斉とかの遠方に配されたこととかから、そこはかとないリアリティを
感じるのもおもしろいです。
列伝に比べて古代中国の封建制がどんなものなのか、当時の
(もしかすると漢代のかもしれないけど)常識や信条についても
細かく述べてありとくに東周期を知る上での基礎知識を養うこともできます。
秦漢期については、これは楽しむためにあるようなものです。項羽のくだりは本当に物語のようです。

これは列伝にも言えることですが、太史公曰く、で司馬遷の意見を
知ることができるのも良いです。
どこか厭世的な空気を感じるコメントが彼自身の人生を反映しているようで
史記自体が司馬遷という人物の人間性をよく伝えており
そこがまた興味深い点です。