収録曲はご参照いただけますが，ウルトラ+仮面ライダー+スーパー戦隊+宇宙刑事が並ぶコンピ盤には胸躍る内容ですが，
抜けがある（『新・仮面ライダー』が抜けてる）とガッカリしてしまいます．

本作はブックレット中に作品の宣材写真などを掲載しないことで経費削減を計っているようです．
手段としてはわかりますが，少し寂しい気がしますけど，致し方ないのかも．

代わりにブルースペックCDとなっているのですが，この手のトンデモ科学アイテムはレコード会社のコスト・アップ手段
にしか過ぎません．本当にブルースペックCDで本来の音質が引き出せるのであれば，既存のCDプレス・ラインを入れ替える
くらいの決断をしなくては，プレス工場の品質管理部門が仕事をしていないとも思います．
2枚組で，相応の価格設定ではありますが，「安い！お得！」と思わせる程ではない，というのが聴き終えて感じたことです．

ちなみに一部店舗で後付け特典として配布されていた「アニメ・特撮　昭和史 1963-1988」は作品リストと事件とを併記した
年表なので，ありがたみありません．購入されるなら，自宅まで配送してくれるamazon.co.jpが良いです．

同時発売されたアニメソング史のほうがイマイチの選曲だったのに対し、この特撮ソング史は非常に頑張っていると思います

ただしやはり抜け落ちがあります
ファイヤーマン、流星人間ゾーン、アイアンキング、シルバー仮面等が入って無い！・・・これは痛すぎます（特にファイヤーマンとゾーン！）
同じコロムビアから出ている「スーパーヒーロー・クロニクル 特撮ヒーロー主題歌・挿入歌大全集」とどちらを選ぶか思案するところです（音質ではこちら、選曲値段では向こうでしょうか）

この手の特撮系オムニバスアルバムは選曲が全てです
そしてそこには避けて通れない１つの選択があります
それは「ウルトラマン」「仮面ライダー」の２大シリーズをどうするか、という事です
ヒストリーと銘打った以上入れないわけにはいかないでしょうが、この２大シリーズを入れてしまうとその主題歌だけでもCD２枚位は必要になってしまいます
しかし、このようなアルバムを購入しようとするファンなら、この２大シリーズの曲はすでに別のアルバムで持っていて必要ない、という人が結構多いでしょう
それよりも他の作品の曲を入れて欲しい、というのが正直なところではないでしょうか
もちろん「この２大シリーズを外すなんて」とか「持ってないぞ」という人もいらっしゃるでしょうから一概には言えないんですけどね

とはいえ音はなかなか良いですし、選曲もそんなに悪くはありません
こういうの初めて買うよ、って人には充分お勧めできる物だと思いますよ
（＾＾）