私はいわゆる成功本に新奇性を見出さないが、書評の強い勧めで読んでみた。結果とても良い内容だった。一番優れているのは、華僑の方の教えの具体性と意外性である。「あなたがもしやりたいことが見つからないなら、それはなぜか？」、「失敗者にのみ法則がある、それは何か？」、「人間はxxxxせずには生きられない。XXXXとは何か？」、「人格や人徳を高めるのに必要なのは読書ではなくXXXXである」。答えがすぐにピンと来るでしょうか？しったかぶりの私でしたが、この本を読んで実は少し謙虚になったと思う一方、先人の教えに学ぶことの大切さを実感した。

この本を読んだきっかけは、知り合いの知り合いがの資産家がかつて華僑にビジネスを教えて頂いたことが、自分の人生における価値であると言っていたからだ。

華僑とはなんぞやという僕が、華僑を知りたくて購入した。

内容は、他の評者の方々にもある通り筆者と華僑の王さん（仮名）との北京留学時代でのやりとりである。

多くの成功哲学本を読んできた人にとっては、ここには目新しさはない。
読むだけ時間とお金の無駄であると思う。

だが、筆者に興味を持っている人であるか
僕と同じような華僑への興味（あんまりないだろうが）
を持っている人であるならば、華僑の一例と成功哲学としての珠玉の言葉がある。

「信頼関係」がビジネスの極意の一つと、王さんは説いている。
その信頼関係を結ぶにあたり、追い詰められたときのその人の振る舞いや態度こそが真実であると言っている。
確かにそうだ。余裕があるときは、いくらでも素晴らしい人間でいることができる。
余裕がないときとは、自分を見失っているということだが、それを見直すのは難しい。
この点は普段から意識しないと、少しも気づくことができないと思った。

人の成功の度合いを稼いだお金で判断しないほうが良い。
なぜならば、真剣に挑戦するかぎり、お金の増減はつきもの。
それよりも、努力していればもっと確実に増えるものがあるので、人の判断基準はそちらに置いたほうが良い。

という前提で、”人の成功の度合いの判断基準は何に置くべきか？”と質問された場合、あなたはどう答えますでしょうか？

この答えが気になる方に、ぜひこの本を読むことをお勧めします。

私は、現在創業を志しており、小方様の講演を拝聴し、本書を読みました。
米国系企業で日々ノルマ達成を求められ、”人の成功の度合いが稼いだお金”で判断されるビジネス環境に、日々疑問を抱いている時に本書に出会い、もやが晴れた感じがしてすがすがしさを感じました。

自らが創業でき従業員の方と一緒に仕事をする折には、本書に従い、従業員の皆さんの日々の努力内容を判断させていただきたいと思います。
他にも、いろんな考え方の指針を教えていただける、すばらしい著書だと思いますので、創業を志す方に、読んで頂きたい一冊です。

この言葉を聞いて、起業に対する心構えが変わりました。誰も考えつかない斬新な事業を始めないといけない、と思い込んでいましたが、本当はそうではないんですね。確かに、世界を見ても驚くほど単純なビジネスモデルの大企業はたくさんあります。講演会で直にお話を聴き、本を購入しましたが、目からウロコが落ちまくったすごいお話でした。今はやりの若手IT企業家とは、レベルが違います。

値段の割に良質な情報が盛りだくさんです。
ビジネスだけでなく、処世術についても学べます。
特に起業を考えてるひとや、起業間もない人には、貴重な示唆に富んでいると思います。