「Blood」シリーズ第3弾は、４５０年生きてきたヴァンパイア、ヘンリーが初めて死の恐怖を感じるところから始まります。圧倒的に鮮明な太陽のイメージが彼の脳裏につきまとって離れず、彼は、ヴィッキー・ネルソンに助けを求めます。
　同じ頃、大学に運び込まれた古代エジプトの柩に関わる人々が変死し、柩は空に・・・柩に生きながら葬られた邪悪な神官がこの世に蘇った・・・・・
　この世に蘇った邪悪な神官と、初めて弱気なところを見せたヘンリーの対決・・果たして結末は？
　怪奇物の定番、狼男の次はミイラ男との対決とはいえ、定番の陥りがちなマンネリな展開には、ブラッド・シリーズは無縁です。
　それに、今回の悩めるヘンリーもなかなか魅力的ですよ。