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雪明りの路 (愛蔵版詩集シリーズ)

価格: ¥2,625
カテゴリ: 単行本
ブランド: 日本図書センター
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雪明りの詩篇 ★★★★★
 雪明りをよく知り、永久に其処を辿るあの人々に、之等の詩篇を捧げるという献辞がある。
   雪あかりの人
雪の降る夜毎に ひとり私を訪ねて来る人がある。 夜更け 私は睡つてゐて知らないけれども 街ぢうに吹雪が吹きすさみ 家並が雪にうづまるときも その人は うすい下駄をはき…
   凍てついた夜
猫が鳴いてゐる。雪道を子供が泣きながら歩いて行つた。星が空いつぱいにきらついた。雪は凍てついてた。隣の嫁は産のあとが悪くて 顔をはらしてふせつてゐた。…
   吹雪の街を
歩いて来たよ 吹雪の街を。…あゝ譬へよもなく慕はしかつた 十九の年に見た乙女。 あゝ吹雪はまつ毛の涙となる。 私いつまでも覚えて居るのに。 十九の年に見た乙女のまなざしを 私はこうしていつまでも忘れずに居るのに。
 
著者伊藤整の故郷は、小樽市の近く旧塩谷村である。冬は11月から4月まで雪が2メートルも積もり、半年は雪に覆われている。この深く研ぎ澄まされた感覚から生まれて、みずみずしいこの詩集のタイトルも、その象徴的な色合いを示している。
雪明りの路 ★★★★★
 作家伊藤整が若いときに自費出版した詩集
 若い言葉が並ぶ今はなかなか聞くことの出来ない清新なことばが並ぶ
 各ページがきれいな創りになっている
 本の題名どおり雪国(北海道)の小さな街のなかに息づく青春の息吹がある
 冬の夜 寝床のなかで 眠りに着く前にひとつでも読んでみては・・・
 毎晩 毎晩 ページのなかから雪のひとひらが漂うような・・・