寒さを和らげ、病気を治してくれる自家製チキンスープのような本書。101ものストーリーを集めた本書は、善良であることやいろいろな形の愛情が、心の栄養となって私たちの骨の髄までゆきわたり、そして皮肉っぽい気持ちをほぐすのだという信念に基づいている。実に、ほとんどすべての物語が深く染み入ってくるようである。喜びの涙を流さずにはいられないし、こんなにもたわいもなく感動し心いやされることに興奮せずにはいられない。ストーリーには、『Courage』のダン・ミルマンや『The Royal Knights of Harlem』を書いたグロリア・スタイネムのような有名作家のものもある。しかし多くは、とある出来事、とある人間をとりあげ、日常での不思議なことなどについて語る短く簡潔な物語であり、人間の精神の最良の部分を典型的に示している。（Gail Hudson, Amazon.com）