特に参考になった点として
1.EBMからNBM(narrative based medicine =対話を重視した医療)へ
2.パラセルクリニックでの歯科医常駐
3.「三た論法」 = 「やった」「効いた」「直った」はEBMではない。つまり、科学的データがないと”科学的”ではない。
4.アメリカでは1992年に国立保健研究所に代替医療研究室が設置された
5.英国ヒーラーズ協会のカリキュラムのトレーニングを受ければ、国家ライセンスを取得できる
本書の全体を通じて、藤井先生の「歯と全身を切り離して診てはいけない」という信念が感じられますし、医療費が爆発的に増加する現代において、ホリスティックな代替医療の活用が不可欠であると強く感じられます。また、医師免許の更新制の提言は理にかなっており、とても面白い。
明治維新以来、一貫して西洋科学的発想に邁進してきた日本が捨て去ってきたモノが最先端になる時代になってきたと思いますので、藤井先生のような気鋭の先生のご活躍を願ってやみません。