蒸し暑さ真っ只中の梅雨の時期に、純粋に水琴窟の音のみを収録した
このＣＤを購入しました。

水の滴る音を聞いていると、まるで鍾乳洞の中にでもいるような気分になります。
目を閉じ、ひんやりとした鍾乳洞を思い描くと、さわやかな清涼感に包み込まれる・・・。

風鈴より涼しさを感じる音。
水琴窟の音鳴るところには、贅沢な涼みの空間が創りだされます。

ブックレットの解説文がまた素晴らしいです。
日本の文化や、”粋”について興味が湧いてきたので、
「いき」の構造 他二篇 (岩波文庫)　を読んでみようかな、と思いました。

はっきり綺麗に水琴窟の音が響きます。 テンポもずっと同じではなく、途中テンポが速くなったり遅くなったりで、すごく自然です。 他のかたが言ってる、トイレの音みたいなのは全く感じず、残念なところもないです。 何回も繰り返し聞きたいし集中も出来、癒されます。 水琴窟が好きになりました。

たしかに、心安らぐ不思議な音ですね
ゆっくりとしたテンポで、聴いていると
集中力が増すような気がします

ただ、そのゆっくりなテンポが終盤になると
早くなる（水流が増す）のには興ざめします。

水琴窟から、あれあれ一転、トイレの音
のようになってしまいます

この点で星5つはあげられません

不規則な水の滴りによって生まれる澄んだ音。静謐な時の流れを感じさせます。日本人は自然のものを芸術に上手く取り入れる民族だと言われています。それは日本人の精神の根底に元来から流れる「自然と調和する」という精神…神道的な思想から無意識のうちに生まれたものではないでしょうか？自然の豊かな日本では日本人は自然を自分達の敵と見なすのではなく、豊かな神の恵みとして捉えたそうです。そして、この水琴窟にもその精神世界が顕著に表れているのではないでしょうか？。意図的にコントロールして音を出す楽器とは違い、あくまで偶然によって生まれた音を楽しむ。この偶然性こそ、神道的な神の力によるものだと思います。風鈴などもこの水琴窟に共通している概念だと思います。水琴窟の入門に最適です。