★４の上。
　表題作『小池田さんと遊ぼう！』の丸ごと長編な著者の７冊目(成コミ６冊目)。
　一見して優等生っぽい外見。表情はキツ目で、ちょっととっつきにくい印象の女生徒『小池田』さん。
　一見すればどこにでもいそうな普通の男子生徒『木村』くんが校舎内の階段で小池田さんのヒミツを目撃してしまったことから物語は始まる。
　成り行きから始まる行為は次第にエスカレートして、二人は自分自身の願望と相手の欲求を理解してゆく。
　カバー内にも漫画アリ。
　一般的見地から観ればかなり変態的な二人なんだけど、ファンタジーとしてのエロ漫画だから、しっくりきます。
　作画能力は平均レベルながらキャラは魅力的。
　話的にもよくあるネタだし、エロ表現だって飛び抜けているわけじゃないけど、二人のあいだにある空気、せっくすからはじまって芽生えてくる感情の移り変わり、距離の近さ、厭味のなさが凄くステキです。
　終盤のストーリー展開は、ちょい作り込みすぎたきらいもあって、二人の感情描写中心だった中盤までとムードが変わってしまうけど、漫画としては悪くはないです。
　ともあれ、ゼロから始まるシリアスなキモチの移り変わりが最大のポイントです。
　美麗作画最優先の方へはお薦めできないけど、心情描写派の方へは特にお薦めです。

初めて読んだ時、キャラやシチュエーションに普通に興奮はしましたが、
なぜか、実際の行為（生々しくてすいません）には使用していません。
ちょっと変な「恋愛モノ」の漫画という感覚です。

超個人的な意見を述べれば、
この小池田さんのような女の子は、いろんな意味で凄い好みです。
現実的にこんな女の子が居るわけが無いのは分かっています。
しかし、
もしこんな女の子が居て、
こんな出会い方をして、
こんな愛し方、愛され方をすれば、
この漫画の主人公のようにズルズルにハマってしまうでしょう。
もしかしたら、幾つものHな漫画を読んでいる人達も同じ意見かも･･･。
それを狙っての、このキャラなのか･･･。

実用度：★★★☆☆（自分の場合）

話自体の構成はごく普通のありがちなストーリーだ。
具体的には、本作ヒロインの小池田恵子の露出癖を主人公に目撃され、二人で交わりまくるという感じだ。
後半のストーリーでは、二人のラブストーリーに路線変更しているが、二人の性癖はお互いの特殊で濃厚な愛し方として残されている。
あまり絵のディテールにはこだわっていないので、軽い気持ちで読めるだろう。
自分的には、マニアック入門編としておすすめしたい

この世界の本としては物語が良くまとまっている良作だと思います。
最初はただの行為の対象としか認識していなかった二人が深い行為を幾度も繰り返すことで自分達の感情に気付き、その感情をより深めていく。そんな甘酸っぱい物語のおかげで激しい行為にもあまり嫌悪感を抱くこともありませんでした。
また、キャラの濃い脇役たちが登場し、作品の構成もかなり好感の持てるものでした。
ただ、肝心の作画ですがこちらの方は物語と比べれば、登場人物の作りが甘く、胸などの部品の描写もいまひとつ不満の残るもので、多少見劣りしてしまうものでした。単に綺麗な作画を期待している方にはその点を注意される必要があるかと思います。

　第一話は主人公の独白から始まり、彼女との教室での初Ｈまでを描きます
、この一話最後の主人公のセリフがシリーズ全体を現していますね。

　最２話から第８話までは木村君と小池田さんの過激なＨが続きます。（第８話で運命の出会いが（笑））
　第９話からは小池田さんに横恋慕する男により急展開！最終話に続きます。

　しかしなんといってもお勧めはおまけ漫画「小池田さんのある意味普通な修学旅行」が最高ですね。
　バイト部勝股先輩の意外な趣味や帰り便で見せる木村の意外な能力（？）