呼吸器内科医として、酸塩基平衡は常に気にしないといけない部分であり、涙ものの記述がたくさんあります。値段、内容、ともに1級品と思います。
電解質異常もすべての内科医に関わりあるものです。生理学的な内容から、臨床に直結する内容まで盛りだくさんです。UP TO DATEも書いておられる先生の1冊。通読するべき1冊と思います。
これを読んだら日本語のあの本はもう読めません・・・

ハリソンの内科書とRoseの電解質入門書はつい買ってしまいます。学生時代にこの本の初版を購入したのは、当時では比較的珍しく臨床症例問題を豊富に取り入れている点に魅かれたからでした。平易かつ明晰な文章は医学生の私にも苦にならず、春休みにかじりついて読破いたしました。ど素人をそこまでとりこにする参考書・教科書を書き上げる医師に畏敬の念すら覚えました。最初から最後まで通読すべき本ですが最新版はいささか膨大になってしまった。電解質異常の患者にあたった時、該当する章を一気に読んで少しずつ読み進んでいただきたい。

電解質の臨床は難しいというイメージがありますが、この本を読めば、電解質はこんなに簡単だったのかと思うようになります。電解質を理解するために、腎生理からはじまり、電解質異常の臨床へと、懇切丁寧な説明、大量の参考文献に基づいた根拠のある記載が満載です。Dr. Roseは、UpToDateのChief Editorとしても有名なかたで、医学教育にも熱心な先生です。日本の電解質の教科書のほとんどは、この本を参考図書として取り上げています。