２００４年に合衆国での周術期軽食道心エコー試験対策の標準的テキストとして推薦されていた書籍で初版には既に日本語版が出ています．初版の著者リスト２０数名から６名が抜け，４名が新たに加わって記述されたので旧版の著者担当箇所にはあまり変化がありません．ただし，カラーになりましたし大きなサイズになりましたので，読みやすくなっています．
３章の左心収縮能と病態は全く新たに書き直されています．７章はタイトルに”a practical approach ”が加わった拡張機能の章ですが，ほとんど記述に変化がありません．１４章の著者には新メンバーが入っていますが，これも内容に変化ありません．おまけに章末問題７番にあるべき心電図と肝静脈フローの図が落ちています．しかしながら１８章”成人の先天性心疾患”は著者が初版と同じですが全面改定で内容が豊富です．１９章の”心臓の腫瘤と塞栓源”は新たな著者による初版にない１章です．最後の補遺では様々な測定値，人工弁サイズ，重症度とデータレファレンスが豊富になっています．

ハンディなこの本の中に基礎から実践的な知識が理路整然と書かれています。知識を系統的にまとめたい方にも、もってこいの一冊です。

ハンディなこの本の中に基礎的なことから実践的な知識まで理路整然と書かれています。知識をまとめるにはもってこいの一冊です。

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