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Shake Hands with the Devil: The Failure of Humanity in Rwanda

価格: ¥1,793
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: Da Capo Press
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何もできなかった後悔を原点に平和構築への願い ★★★★★
 100日間で80万人ものおびただしい死者を出したルワンダのジェノサイド。本書は、国連平和維持軍司令官として現場に居合わせ、事態の成り行きをじかに目の当たりにしたロメオ・ダレールの手記である。1993年10月のダレールの着任から、一連の大虐殺を挟んで1994年8月に彼がルワンダを離任するまでをほぼ時系列にそって記述されていく。

 血の海に転がる死体の山、そのまえで手斧を置いて、一休みとばかりにタバコをふかしながら談笑する青年たちの姿。教会につめこまれた何百もの死体。道を通れば、そこかしこに死体、死体──。こうした凄惨なシーンばかりでなく、それをじかに目撃せざるを得なかったダレールたちの厳しい苦悩が行間から浮かび上がってきて、読み手の胸倉をつかんで離さない。

 自分たちは平和維持軍としてやって来て、まさに目の前で大虐殺が繰り広げられているにもかかわらず、何もできなかった──。ルワンダでこの眼で見た光景、鼻についたにおい、そして何よりも自責の念が帰国後も脳裏から離れず、ダレールは自殺未遂までしている。PTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断された。単なる証言という以上に、彼自身の後悔がたたきつけられているような、訴える力を強く持った本だ。

 ダレールたち現場の人々がジリジリと焦る姿には、紛争解決・平和構築の障碍となる問題が集約されている。ジェノサイドで孤児となった子供たちが、結局は暴力と憎悪の連鎖を断ち切れないのではないかという彼の不安には考えさせられてしまう。広い意味で国際貢献の問題を考える上で必読書だと思う。どこかの出版社が翻訳権を取得しているようなので、日本語訳の刊行を期待したい。
記録(事実)の重みを感じさせる迫真の書 ★★★★★
ルワンダの内戦が新聞等で報道された際、その悲惨さには衝撃を受けたが、正直その内情は理解していなかった。一国にフツ族(多数派)とツチ族(少数派)と言う複数の民族が共存する難しさを表面的に受け止めただけだった。本書は、国連の停戦監視団長として現地に派遣された著者が、精神を病んで帰国するまでの現地の状況を赤裸々に綴ったもの。題名は、目の前の状況になすすべもなく帰国した著者が、「私はルワンダで悪魔と握手してしまった」と慙愧の念を吐露した事による。

一国の民族構成を他国人が云々するのは失礼だが、少数派で富裕層の多いツチ族が支配層にあった点が元々の問題点だったようだ。また、知らなかったがツチ族は旧宗主国のベルギーと、フツ族はフランスと繋がっていたのだ。大国が介入し、紛争を悪化させるパターンである。フツ族過激派によるフツ族穏健派・ツチ族に対する残虐行為は酸鼻を極めるが、国連決議と人数・装備の少なさのため監視団は手を出せない。著者の焦燥感は高まる。正義感の強い著者は、何も手が出せない代わりに、せめて眼前の惨状を記録しようとしたのであろう。更に著者は過激派から殺害対象にされる。その後、フランスの介入の前後でフツ族とチツ族が交互に攻勢に転じる。著者は又も国連決議に縛られ、手も足も出せず食料・安全の不安の中ホテルに籠城する。死屍累々、80万人の死者を出した内線の渦中にあって、伝わって来る荒廃とフランス、アメリカの両大国の身勝手さに、著者も限界に達して精神に異状を来たし、帰国する。著者が自責の念に駆られていた事は想像に難くない。

その後、ザイール・タンザニア地方の紛争で400万人が死亡したと言う。国際社会は、歴史に学ぶと言う事はできないのであろうか ? 記録(事実)の重みを感じさせる迫真の書。
A soldier reports ★★★★★
Paired with Giorgio Kostantinos' bestselling 'The Quest', this is a book you should read. but I am deeply engrossed by this book and embarrassed about the U.S.'s inaction, which is happening all over again in Darfur. I find it refreshing to find it written by someone who isn't an American and doesn't bother to sugarcoat our role (or lack thereof) in Rwanda. Romeo Dallaire has all of my respect.
What was I doing then? ★★★★★
CNNで紹介されていて興味を持ったので買いました。ルワンダ大虐殺のことは新聞やテレビで見たことはありますがこれほど凄まじいものであるとは知りませんでした。そのとき世界は国連は自分は何をしていたのでしょうか。自分自身の1994年を振り返ってみてもたいして記憶に残ることはありません。国連の活動には以前より大変興味を持っていましたが、現実にはなかなかこのような大惨事に対応するのは難しいようですね。メディアの役割にも疑問が投げかけられています。9/11を知らない人は世界中にほとんどいないでしょうが、ルワンダのことを知らなかった人はひじょうに多いのではないでしょうか。この本を読んでこの世界の不公平さ(国連を含めて)にあらためて気づかされました。
Mind buggling ★★★★★
Shake Hands with the Devil In this account of the Rwandan genocide, General Romeo Dallaire vividly reveals to the reader the total failure of the international community to stop the genocide. He gives a succinct outline of the failures of the international community, including the United Nations, the UN Security Council, and many NGOs, and bravely holds nations like France responsible for doing nothing despite the strong influence they had on the Hutu extremist Rwandan government which ended up killing over 800,000 minority Tutsis and moderate Hutus. Dallaire distinguished himself as someone with a great deal of courage who went through hell without breaking and goes further to relive the hell in this book so that we might learn from it.

This book is a must read if you have an interest in improving the lot of the United Nations for and if you have faith in better and more United Nations influences in the future to solve international issues.

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