マーケティングに関する本はここ数年、驚くほど急ピッチで出版されている。その中でも関心が高いのは、ネットビジネスという新しい領域で、いかに「売れるしくみ」を作るかということだ。
セス・ゴーディンは、前著『Permission Marketing』(邦題『パーミションマーケティング』)でインターネット時代のマーケティング手法について説き、続く『Unleashing the Ideavirus』は全米で絶大な支持を受けた。本書はその翻訳版である。
本書には、インターネットが持つ伝達スピードを利用した「バイラルマーケティング」(消費者にとって役立つアイデアをウイルスのように“伝染”させ、商品やサービスを猛スピードで広めるマーケティング手法)のアイデアが豊富に盛り込まれている。いま話題のWebサイトが、いかにしてアイデアを広めるためのしくみを作り上げたかに言及し、かつ彼らの犯した失敗やマーケターが注意すべきポイントを具体的に指摘している。さらに、スニーザー(くしゃみをする人:転じて、ここでは“アイデアウイルス”を広める役割を果たす人)をタイプ別に分類し、それぞれの性格を明示。個々のスニーザーを企業の思惑どおりに導くための方法論も提示している。
本書には、ビジネス書にありがちな堅苦しさはかけらもない。かつてベストセラーとなったトム・ピーターズの『エクセレント・カンパニー』のような語りかけの手法がとられており、楽しみながら最先端のマーケティング手法を学ぶことができる。(土井英司)
楽ちんマーケティング
★★★★★
本書を読んで、バイラルマーケティングは成功すればとても効率のよいマーケティングだと思った
アイディア+ウィルス→ネットでの口コミ
このサイクルがうまくまわりだせば、あとは勝手に顧客の方が広告をしていってくれる
スタートをうまくきれば、あとはほうっておくだけでどんどん広がっていく
本書ではこの種のいくつかのマーケティングのタイプ別に説明がなされている
かなり参考にできると思われる
新たな価値・可能性を感じた。
★★★☆☆
無料メールなどのCに対しての無料モデル(ネット企業を中心としたモデル)は
現代的に非常に有効なツールとなっている。
また、あらゆるところで公開が広がっており、オープンソースの概念も広がっている。
どうつなげるのかが重要。
人々が互いにマーケティングするためのインフラと方法を構築すること。
キーワード→スムーズさ、持続性、増幅、媒体、ベクトル
うまく、一般大衆を巻き込み利用しているのだと感じた。
マーケティングの最前線が解った気分にさせてくれる。
★★★★☆
口コミの影響力は昔から指摘されているが、これがインターネットの普及によって、顧客とマーケターのコミュニケーションのあり方を根本から変えてしまった、と著者は語り始める。消費者はマーケティングされることに抵抗する。従って顧客に向かってマーケティングすることを直ちに止め、顧客同士が互いにマーケティングし合う環境を作る(顧客に火をつけ、「アイデア」というバイルスを市場に増殖させる)ことに注力せねばならない、というコンセプトを一貫したテーマとして掲げ、様々な業界の成功事例をレビューしながら、そこに法則性やインプリケーションを発掘しようと試みる。検索エンジンのグーグルは広告に一銭も使っていないのに、最大のトラフィックを生み出す....そのまま実践に使えるとは言えないが、ブレークスルーを模索して日夜悩むマーケティング担当者には発想のヒントを与えてくれるかもしれない。翻訳もこなれていて読みやすく、またネットビジネスの用語集としても使える。
読むのが遅すぎた。でもためになる。
★★★★☆
読むのが遅すぎました。
そういった意味からすれば、わたしはフォローワー以下ですね(笑)
しかし、今だ使える普遍性があります。
口コミにはやはり法則があるということを再確認できました。
ちょうど、メルマガの読者を集めるのに苦労してるので、参考になることもありました。
参考までに、本書は総論になっており、具体的な指南がある訳ではありません。
「アイディアは自分で考えろ」ということでしょうね。
情報の先取りに課題のある自分を反省しつつ。
内容はいいけれど
★★★☆☆
翻訳はかなり不味い。
意味その他もろもろの前に、とにかく文章が読みにくいです。
原文を読むだけの英語力があれば、原著を読んだほうがはるかに良いです。
内容としては、2004年現在では微妙に古いかもしれません。