ベルウッド第1弾シングルとして大ヒットした「赤色エレジー」を筆頭に、大正ロマン的美意識とブリティッシュ・トラッド的要素とを巧みに融合し、独自の世界観を構築している『乙女の儚夢』、歌詞と音楽との絶妙なコラージュ・センスに秀でた、松本隆プロデュースの傑作トータル・アルバム『噫無情(レ・ミゼラブル)』、ティン・パン・アレーによるハイ・センスな演奏も冴え渡る『僕は天使ぢゃないよ』と、いずれも必聴の名作ばかりだ。(木村ユタカ)