攻略記事はゲームの特徴であるザッピングシステムを軸にまとめられている。ページは各キャラの視点で構成されており、つくりも丁寧な印象を受ける。
しかし、この書籍の価値は攻略記事ではなく、やはり巻末の神宮寺ワールドの紹介記事の方だろう。いうなれば、神宮寺歴史資料集。ファミコン『新宿中央公園殺人事件』から『夢の終わりに』までの神宮寺シリーズの作品紹介をはじめ、各スタッフのウラ話など、ファンが知りたい情報がここにはある。特にシリーズ初期のファミコン4作品に携わったという"元"データイースト社員のインタビューは貴重。
「データイースト公認10周年記念本」と銘打たれてはいるが、記念企画らしいコーナーが全体の4分の1程度の少なさは、ファンとして非常に残念。