ganong's review of medical physilogy
★★★★★
Ganongの23版である.Ganong教授が2007年12月23日に亡くなられたので,彼の後継者であるBarrett, Barman, Boitano, Brooksの4名が23版を書いた.4名ともPhDなので,やや臨床から離れたような内容となりつつある.偶然にも4名ともBが頭文字なので,4Bと言っていいだろう.また,Boitano以外は女性である.内容はすべてカラー図版となり,見やすくなった.一方でテキストは旧版をそのまま取り入れているところもある.しかし,全般的に分子生理が取り入れられたところは,だいぶ進んだと言っていいかもしれない.内容の詳細さではBoron & Boulpaepにはかなわないかもしれないが,通読するテキストとしては最適だろう.神経生理,内分泌,消化器,循環,呼吸,腎・排泄の順で進むその内容は,わかりやすい英語で書かれている.初心者にも勧められる内容である.