「セールスマンの死」というアーサー・ミラーの名戯曲。

老いた一人のセールスマンの死。
妻リンダの最後の独白が胸をつく。

「今日、家のローンの支払が終わったの・・でもあなたはいない。
　We're free...We're free...」

・・・永遠の名作です。やはりこうして原語で読むのが一番。平易な英語です。

日本でも舞台が上演されたアーサー・ミラーの有名戯曲。
息子に背かれ、会社に背かれ、夢に背かれ、
心が病んでしまった60歳のセールスマンを描いたストーリーは、
読めば読むほど切なくなります。
セリフ中心の戯曲なので、小説よりも読みやすく、
洋書ビギナーの方にもお勧めです。

第2次世界大戦後のアメリカという背景に特有の問題を抱える一家族のドラマが展開されるが、また現代の日本の家族における問題に共通する部分もあり、2つの視点で読むことができる。

古代からの演劇視点の根底を覆したという傑作。文章も非常に読みやすく、しかもセリフのみで、その上一般家庭の崩壊を描いているので、誰にでも共感できて読みやすい。