キム・カサリが夫への私的なラブレターとして描き始めた『Love Is…』は、1970年にロサンゼルス・タイムズ紙に初掲載されるや世界中で大反響を呼び、50か国以上の新聞に掲載され、70年代を代表する人気キャラクターとなった。

   本書は、すでにTシャツやスリッパなどの商品でみごと復活を果たしている、忘れがたい『Love Is…』ブランドの大々的なリニューアルの一環。ベビーブーム世代には堪えられないノスタルジックでキッチュな魅力を持つ漫画だが、カサリの描いた男女関係をめぐるシンプルな真実は、70年代ポップカルチャーに引かれる若い世代にも受けるに違いない。この新しい『Love Is…』には、特に記憶に残る365編の漫画に加え、ブームの背景にあったロマンティックなエピソードや、最初に掲載された絵、カサリの息子による序文なども含まれている。サテンの表紙にハートマークを型抜きした魅力的な本書は、失敗なしの頼もしいバレンタイン・ギフトになるだろう。

   

著者略歴：ニュージーランド生まれのキム・カサリが、のちに夫になる男性のために絵を描き始めたのは1967年、カリフォルニアでのこと。これを1970年にロサンゼルス・タイムズ紙が掲載し、多くの新聞に同時配給されるようになった。