ジョージア・オキーフ(1887-1986年)は、長年にわたり人気を保ち、人々の心をとらえて離さないアメリカのアーティストの1人である。スケールの大きな花や印象的なニューメキシコの砂漠や崖などの風景を描写した作品は、見た瞬間にその特徴から彼女のものだとわかる。スリムで持ち運びができ、しかもお手頃な1冊となっている本書は、彼女の傑作を抜粋し、数々のプレミアコレクションの中から作品を忠実に再現して紹介している。これらの作品は、サンタフェのジョージア・オキーフ美術館に飾られているものばかりだ。
本を開くと、まずは美術館の歴史が簡潔にまとめられ、そして厚みのあるページに豪華な絵が美しく印刷されている。これはまさに20世紀を代表する卓越したアーティストを紹介した類をみない1冊なのだ。