罪悪感に押し潰されていく人の姿を描いた、短編連作。

絵が綺麗でとっても読みやすかった。
これってエースで連載されてたの？驚く品質。
読みきり形式で４話入ってるんだけど
最終話は1話とリンクしていて少なからず感動した。
短いＰ数でこれだけまとめれる技量があるなら
もっと長いスパンでじっくり描いて欲しいかも。
その方がテーマをもっと深く掘り下げられるのでは。

書店でふと見かけて魅力的なイラストに表紙買い、、、衝撃の大失敗でした。

基本的にきっと絵は上手いのだと思います。
一枚入魂でイラストを描けばこの表紙のように素敵な絵が仕上がるのでしょう。
でも、肝心の漫画の作中では多々絵が崩れていてがっかりします。

ただ、それよりなによりがっかりさせられるのは幼稚なストーリーです。
考えの浅い人が無理に深そうな話を考えようとして思いきり失敗した、みたいな。
できの悪い深夜枠のドラマかアニメをさらにつまらなくした、みたいな。
人の業の暗く深い部分を題材に扱うには完全に力不足と感じました。

基本は原作ありきで作画に専念されている作家さんのようなので、
今後も作画だけに専念して、少しでも絵が崩れないことに集中してほしいですね。

他のレビューが言うように、ストーリーありがち過ぎ。
いろんな漫画をよく読む人にとっては、三回も読み返さないと思われる漫画。
1話1話の展開が地獄少女みたい。
キャラの顔のパースが狂いすぎとか、絵も大して上手くないし…

世の中、コピー漫画しかないんだなと改めて実感させられた漫画。

ツミツキとは罪憑き。
設定はよくある感じといえばそうですが、
人の罪悪感にとり憑くという点が新しく面白いですね。
本編に登場する少女たちは日常に潜む悪意によって苦しみ
その純粋さゆえにツミツキとなってしまうという切なく悲しい物語。

救いのないダークなストーリーですが、綺麗にまとめられていて読みやすかったです。
１話毎に面白くなっていき、物語もとても楽しめた作品でした。
特に3話目の真琴がお気に入り。

決して一般受けはしない内容ですが、
最終的に罪と向かい合い最後を遂げる少女たちの姿に感動しました。

是非あとがきにあった「例の娘」を登場させた、続編を期待したい作品です！

乙一ファンなので乙一作品漫画で作画を担当する漫画家の
初オリジナル単行本ということでご祝儀購入。

この作家さんの絵には間違いなく魅力があります。
でも漫画なのに雰囲気だけ作ってそれだけで終わる印象です。
しかもこのツミツキはどこかで見たような設定と展開と台詞回し。
残念ながらオリジナリティーは皆無に等しく、
この人アレとかアレとか好きなんだろうなと連想してしまう作品…

なんとなくで雰囲気だけを感じて綺麗な絵だなあとか思いながら
ペラペラめくり読みするだけならいいですけど、
漫画として楽しむには欠陥だらけです。
乙一ファンとして乙一作品に関わる作家は甘やかしません。
これは画集ではなく漫画本なので問答無用の☆１つ！