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家族の流儀 藤原家の褒める子育て (集英社文庫)

価格: ¥500
カテゴリ: 文庫
ブランド: 集英社
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美女と野獣(!) ★★★★☆
言わずと知れた藤原正彦氏の奥様によるエッセイです。
藤原正彦氏の著書の中には、家族について触れていることが多く、奥様は畏怖の念の対象として描かれていることが多いと思います。その奥様がどのような方かも含め興味がありましたので本書を購入しました。

エッセイは、身の回りの出来事やそれについての印象を語ることが多いですから、藤原家についても語られる部分が多いです。とはいえ、夫正彦氏とは違った視点で語られていること、なにより正彦氏も対象として語られているので、双方のエッセイを読んで比べるのも面白いと思います。

藤原家が夏を過す長野の諏訪で、ダム建設に伴う土地の再開発で藤原家の土地の譲渡を迫られたときに、正彦氏が毅然とそれを断り、結果としてはその地域以外が開発されていくことが描かれていますが、このエピソードなどは正彦氏の他の著書でご本人が語っていることと一貫性があることが判り、あらためて「武士道」を信奉する方であることが判る一方で、家族で登山をしたときに熊と遭遇したときの、奥様を通して正彦氏の行動を語った部分などは、決してご本人では書くことが無いようなことであり、それはそれで非常に親しみが増したりもしました。

この本は、月刊誌「あけぼの」に連載されていたものをまとめたらしいのですが、文章力や表現力も後半の章にいくほど豊かになってきています。あとがきで正彦氏が語っているように、表現力は優れている方だと感じました。

これは蛇足ですが、本書では藤原家の写真が数多く掲載されていますが、なによりびっくりするのは著者である藤原美子さんが非常にキレイであることです。正直、どのようにしてこの二人が結婚したのだろう?という感想が、自然と湧いてきます(失礼!)。

そんな正彦氏の視点以外で語られる藤原家も面白いですが、それ以外の日常についても独自の視点で語られているので楽しめる一冊です。
今後の著書にも期待です。
時流と信念の中で強く生きる藤原家の人々!! ★★★★★
 巻末解説の藤原正彦の言葉には、暫し爆笑を禁じ得ませんでした。それ程、奥様の意思ある言葉が本書には連ねてあったといふ事を改めて実感しました。前篇にあたる『我が家の流儀』では、三人の子供達の健やかな成長を温かく見守るといふタッチでしたが、後篇の本書では、家族が相互に協調しつつも一人一人が自律を模索する生き方のシルエットが見えてゐて面白かったです。
 時流と信念の中で、考へる姿は現代社会の縮図であり、大いに考へさせられました。受験産業にいつの間にか乗せられてゐないか、携帯電話やテレビゲームを子供に持たせるのか、先祖伝来の土地を売って開発に供すべきか等、様々な課題が起きて来ては、藤原家の人々は考へ、夫もしくは父親の情緒ある言葉に鍛へられてゐる氣がしました。
 また、筆者の盲学校で心理学等を心を籠めて指導されてゐる姿が伝はって来たのは、とてもよかったと思ひます。存在感ある藤原家の家庭ドラマの推移と変遷を俯瞰できた事は、興味深い事件だったとつい思へてしまひます。
 
藤原家っていつも楽しそう ★★★★★
子育ての先輩として尊敬する人のひとりです。
子育てに関してしっかりした主張を持っているにもかかわらず、
けして排他的でなく、えらそうでもなく、むしろ自分の迷いや弱さを
積極的に読者に見せている、そういうバランス感覚がとても好きです。

エピーソードからうかがい知ることのできる藤原家は本当に楽しそうで、
わたしもこんな家庭を築いてみたいなと思います。

子どもの反抗期のエピーソードでは、親は(跳び箱の)踏み板のように
頑強でなければ、子は十分に飛躍できないことに気づいた、というような
ことが書いてあり、なるほど〜と思いました。

ところどころに出てくる家族の写真では、藤原家の子供さんたちの成長を
楽しめます。男の子3人ですが、美人のお母さんに似てなかなかハンサム
なのもgoodです。先輩の話を楽しく聞くような感覚で、いろいろな
角度から考えたり楽しんだりできる本でした。