年金倒産待ったなし! AIJ投資顧問による年金喪失問題を機に、総合型厚生年金基金の実態が明るみに出てきた。バブル崩壊以来、運用利回りを達成できず、積立不足の穴埋め追加資金の負担を強いられるリスクを回避するため、この数年で上場企業は相次ぎ脱退した。しかし、脱退時に支払う高額な拠出金を払えない中小・零細企業は、何も出来ず取り残されたままだ。 本書は、主に中小企業のM&Aに携わってきた社会保険労務士が、その実務経験を通し、企業を倒産に追い込むことなく、厚生年金基金から脱退した例をケース別でリアルに紹介。 基金解散の緩和措置が検討されているが、スーパー連座制（連帯保証制）である以上、解散時まで残っていてはいけない！