韓国キリスト教史概論―その出会いと葛藤 (アジアキリスト教史叢書 1)
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韓国におけるプロテスタント・キリスト教の壮絶な出会いと葛藤の歴史を学術的立場から平易に語る。過去を正しく理解して、将来を展望する好著。歴史研究者・学習者必読の書。
第1章 韓国キリスト教の受容と葛藤
民族共同体と新・旧教との出会い/韓国のプロテスタントキリスト教の定着過程/愛国心と信仰の結合、民族教会/政教分離と民族宗教/三一独立運動における韓国キリスト教の役割
第2章 韓国キリスト教の転換と模索
脱俗化した韓国キリスト教/脱世俗的な復興運動家たち 吉善宙と金益斗と李龍道/新しい小グループ信仰運動の台頭/啓蒙的な社会運動の形態/海外宣教活動の始まり
第3章 韓国キリスト教の抵抗と屈折
天皇制は、政治的イデオロギーなのか、信仰的な宗教なのか/神社参拝と天皇崇拝の強制/韓国キリスト教会主流の屈折/韓国キリスト教の少数抵抗/信仰と民族を結合した抗日の一つの模範 金教臣
第4章 韓国キリスト教の分裂と成長
南北分断と北朝鮮の教会/南北分断と韓国キリスト教会/教会の極端な分裂/教会分裂の経過と現在/六・二五戦争とキリスト教/危機を機会に/現世中心の「起福信仰」
第5章 韓国キリスト教の参与と成熟
第一共和国とキリスト教の関係/新たな神学的覚醒 ー 四・一九、五・一六以後のキリスト教/文化を志向して
著者は、1956年、韓国大邱生まれ。延世大学神学科、同教育大学院、同大学院博士課程修了。同志社大学神学博士(Th.D.)学位取得。延世大学教授、明治学院大学招聘教授を歴任。韓国基督教歴史学会会長歴任。現在、明治学院大学客員教授。