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なぜか日本人が知らなかった新しい株の本

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: ランダムハウス講談社
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人生を変えてくれた本 ★★★★★
発売まもない頃、タイトルにひかれて買いました。
この本のよい点は、初心者が読んだ後、もっと学びたいと思わせてくれるところです。企業価値とは何か、大枠だけを本当にざっくりと教えてくれます。初心者が投資を学ぶとっかかりにちょうどいいと思います。

私はこの本を読むまで読書は苦手でしたが、この本で読書の楽しさ、学ぶことの楽しさを知りました。投資ばかりか、企業が利益を得るにはどうしたらいいかとか、じゃあ自分が今勤めてる会社に当てはめるとどうかとかにも考えがおよび、自分が会社やその先にある社会に対して何ができるのか、などと、自分と社会とのつながりを意識するきっかけになりました。

著者に心からお礼を言いたい。
(HAN)
株式投資の本質を語っている本 ★★★★★
最近、短期売買でいくら儲かった!という本がもてはやされているなかで、まっとうな財務分析に基づいた株式投資の本質について語っている本だと思います。

グレアム、バフェット、あるいは機関投資家やヘッジファンドなどはみな独自の財務分析法に基づいて理論株価を算定し、実際の株価とその算定した理論株価との差がある株に投資しています。

理論株価の算定は財務諸表を読み解く力が必要なので、個人投資家には敬遠されがちですが、この本はそれをわかりやすく説明しています。

また本の中で理論株価算定に使われているDCF法はマッキンゼーによって書かれた「企業価値評価(ダイヤモンド社)」にも取り上げられているひじょうに有名な方法です。

現在著者は個人投資家応援サイト「シェアーズ」にてこの理論株価を提供しているようですが、一生もののファイナンシャルリテラシーを手に入れるために、自らの手で計算することをお勧めします。
ザックりしすぎ ★★☆☆☆
内容にはかなりガッカリした。
もっと理論価格の計算ががっちりできるものだと思っていた。

根本的に言えば数字の量が少なすぎる。
中央出版のその後の株価を見れば分かるが株価は下がっている。

別に本書にかかれていることが間違っているのではなく
事業価値の計算がザックリしすぎているのだ。
さすがに、毎年FCFが同じとするのはナンセンスだろう。

中央出版は恒常的に売上・営業利益ともに減っている。
この傾向は今後も反映されるので株価もそれを織り込んでいる。

もっと専門職が強い本だと思って買ったのにショック。

必要知識かな ★★★★★
今までは有望/優良企業の選択について今一つ自信を持てなかった。
しかしDCF法に基づいた定量的な株式の価値計算は納得がいく。

とはいうもののリーマンショックのような不測事態において役立つのはケンミレ(チャート)のみ。
継続して儲けていくには、複数の視点が必要で、冷静な判断力/精神力も求められると思う。
Sharesはその視点の1つになりうる。
企業価値に投資するという考え方には賛同だが・・・ ★☆☆☆☆
筆者は株価は企業価値に収束するものであり、その価値から判断して割安の株に妙味があると解く。

これは、理論的には間違っていないだろう。

グレアム、バフェットはこの考え方を投資の基準に取り入れて成功している。

しかし、本書の核心であり、肝心の企業価値の算出理論となると雲行きが怪しい。

本書(2005年)の中で中央出版社(9476)株の理論価値をざっくりとではあるが1500円と見積もっている。

しかし、実際の株価は2006年2月1日の880円を最高に、ここ2年は300〜500円で低迷している。

考えれば当然で、一時点の企業価値という判断基準ほど(特に長期投資において)怪しいものはない。

設備投資などの内部要因、業界をとりまく環境の変化などの外部要因、企業価値もまた株価と同様、たえず変化するものである。

実際、著者のこの企業分析の手法は、あのバフェットが当時繊維会社であったバークシャー・ハザウェイを買収した際に用いた手法と、ほぼ同類のものである。

繊維業の再建に失敗したバフェットが、一時点の企業価値に判断基準をおくことが、いかに危険かを思い知った、いわくつきの手法ということだ。

その後、バフェットの企業価値判断はこの手法からさらなる進化を遂げ、バークシャーを繊維会社から世界一の投資会社に変貌させた。

もちろん、その手法はこの本で紹介されているものとは大きく異なる。


また、PER、PBR、ROEの筆者の考え方についても、現実と大きな乖離がある。

初歩的な考え方についてはもちろん間違っていないのだが(たとえばPER=PBR/ROEの数式など)、「たとえROEが高くても、PBRも高い会社は良くない」と断言するのはいかがなものか?

現在は、PBRが低いほどよいという考え方は、成長企業を見逃す原因とされている。
(野村証券のセミナーで「高PBR企業が割高なんて嘘っぱち」と統計資料を示して断言した講師もいた)

要するに、その会社のPBRの質を見分けなければ、なにもコメントできないということだ。

たとえばPBR=3で筆者の基準では「割高・買うべきでない」企業が超成長企業だった場合、資産がどんどん増えてゆくのでPERは高い水準を維持する。

超成長企業は毎年好決算を出すので、たとえ新興市場の埋もれ株でも株価が下がりにくく、結局PBR=3の時点の株価が最も割安だった・・・なんてこともままある。

そして10数年後、この企業がPBR=1に落ちた頃には、往年の勢いはすっかり無くなり、経営も株価も没落の一途を辿り消滅、というストーリーはレアケースではないのだ。


このように、著者の意見は基本的な部分では、ベーシックな合理性を持つものの、細部ではかなり怪しい部分があることは知っておいた方がいい。

怪しさの証拠に、山口揚平氏が彼自身のリターンを明らかにしていない。

彼が言うように「この本のやり方ならば年率15〜30%に突入」が本当ならば、彼自身のリターンを明らかにするべきだろう。

バフェット、ソロス、ロジャース、フィッシャー・・・投資の達人達はリターンを明かにしているからこそ、信頼と尊敬を勝ち取っている。

私の目には、著者が投資であまり成功していないので「理論」という商品を売っているように思え、疑わしいという懸念が払拭できない。

ただ、初心者から一歩でたレベルの人が、企業価値に投資するという考え方の「基礎」を学ぶにあたっては参考文献程度の効用はあるだろう。