育児する私の最高のバイブルです
★★★★★
出産を期に母からプレゼントされたのがこの本でした。
初めは題名にちょっと重たい印象を受けましたが、内容は対話形式になっており、
育児で忙しく(さらに読書が苦手な)私でも簡単に読むことが出来、それでいて
今の私には何度も読み返したくなるほど、育児のヒントがいっぱい詰まった本でした。
初めての子どもに、『良い母親』にならなきゃと無我夢中で毎日を過しながらも、
内心は不安でいっぱいでした。そして、外出先で子どもが大声で泣く度に、つい周りからも
『ダメな母親』と思われていないかと周りを気にしながら、自分がどうして子どもを泣かせて
しまうのかと悩みました。そんな私に、育児をするヒントと勇気をくれたのがこの本でした。
今までは、子どもが泣くとアタフタしてしまい、こちらまで不安になり、怒ったり、
逃げたくなることもありましたが、この本のおかげで、子どもが泣いた時、だだをこねた時の
子どもとの正しい向き合い方を知ることが出来、大声で泣いている娘に対し、
不安を感じることなく穏やかな気持ちで育児が出来るようになりました。
今では周りのママ友の間でもとても好評で、みんな自分だけでなく、
旦那さんにも読んでもらったと話していました。是非、母親ならもちろんのこと、
子どもがいない人でも愛する家族がいる方に是非読んでいただきた一冊です。
感情を育てるということ
★★★★☆
4歳になる娘はよく泣く.そんな時,叱ったり,無視したりすることがあったが,その時は泣き止んでいた.泣いたり,怒ったりするネガティブな感情は,自然と発生するものであり,それ自体は抑制すべきものではないということを,本書で改めて学び,反省することしきりである.ネガティブな感情が生じたときには,抱きしめて受け止めることが必要であると著者は説く.その感情を否定することにより,こどもは抑制を学習し,ネガティブな感情を表出させることができなくなる.アダルトチルドレンとは若干異なるが,相対的な親との位置関係からの学習という点では関連深い.
また,傾聴の誤解もある.無条件,無批判に受け入れることではなく,時には正しく導くことも必要である.
本書は,様々なケースを紹介しているが,決してそれらは特別な家庭の事例ではない.全く問題がないように思える家庭で発生しているところにこの問題の本質はある.だからこそ,子育てをしている親には,読んでおくべき書と思う.
うなずかされる事ばかり…
★★★★☆
育児の真っ只中にいますが、一番の疑問点を払拭してくれた。
私のもっとも苦手な分野、子供が号泣する、わがままを言う場合の
対応方法について、理論的に説明してあります。
子供は泣いて初めて自分の感情を学ぶこと、それは言葉を学ぶ事と
同等に大事だと教えてくれました。読みやすい対談形式なのも好感。
育児は自分育てなのですね。
我が身を振り返ると
★★★★★
自分も子育ての真っ最中だが、ちゃんと泣ける子に育てているというよりは、
親の都合で泣かせている子に育てていたことがあまりにも明確にわかってしまい、
本を読みながら、本当に反省させられた。
読みやすく書いてありながら、しかし本質をずばずばつく言葉に、いかに自分が
子育てに無知だったのか実感させられた。
いい親にはなれないが、それでも子どもと対峙しようと改めて思わされた良質の本であった。
子育てに悩んでいるご両親のためのバイブル
★★★★★
レビュワーも著者と同様(後書き参照)に子育てを終わろうとしているが、この本を読んで、20数年前の初めての子育てのころを実感を持って思い出した。心理学やカウンセリングを齧っているので、著者が様々な理論をできるだけ分かりやすい言葉に直し、読者に分かってもらいたいと苦心惨憺しながら書き上げた苦労が忍ばれる。
さて、この本の最も良いところは、@「子どもはわがまま」であることが当然で、それが「生きる力に繋がっている」ことをきちんとつたえているところと、A親は、「わがままな親」である自分をきちんと理解するとによって、子どもと親のコミュニケーションの質が向上し、自然な形で感情が育って来るというjことが、分かりやすく伝えられていることである。
子育てに悩んでいるあなた、子育て援助をしているあなた、是非読んで下さい。目からウロコが落ち、安心して子育てができるようになります。