「いわゆる津田本の愛読者は驚くかもしれない。この本は優しく、易しく書かれている。クリエイターを目指す人たちが既存の仕組みに頼ることなく、自らプロモーションするための、リスナー、読者、視聴者にダイレクトに届ける方法などのヒントに溢れている。過度の情報が混乱を起こしている現在、社会と自分の在り方に悩んでいる現在、津田大介の明快な解説は心に響く。」......牧村憲一(音楽プロデューサー)
「本書は、インターネットが我々の日常に根付いたここ15年ほどの情報環境の変化が、コンテンツ産業(とりわけ音楽産業)にどのような変化をもたらしたのかを紐解き、クリエイターが既存の仕組みや資本に頼らず、自らプロモーションを行い、生み出した作品をリスナーや読者、視聴者などの消費者に届けるところまで構築することで、自由な創作環境を手に入れられるということを解説した、ある種のノウハウ本だ。
『自由な創作環境を手に入れる』ということは、多くのしがらみや、他者や資本への依存から解放されるということでもある。ここ5年ほどの期間にソーシャルメディア、スマートフォン、クラウドコンピューティングという現在の情報環境を支える3つの重要な技術が一気に登場・普及したことで、かつての『インディーズ』とは異なる、真にクリエイターが独立して活動できる環境が整った。その状況の変化を意識し、独立して活動しているクリエイターのことを筆者は『ニュー・インディペンデント』と呼びたい」……津田大介(あとがきより抜粋)