3人の論者が、時代は、前近代から近代へ、脱近代へ単線的に変わるの
ではなく、「近代化」を乗り越えるために、「近代化」に依存していく
という近代の「再帰性」について語っている。
ギデンズは、近代に「伝統」が強化され、創り出されたといっています。
伝統はなぜ必要で、なくならないのかを導き出し、伝統社会の本質
を分析し、近未来にも触れている。
ベックは最近特に注目度の高い社会学者らしいが、内容は3人とも理論
的、抽象的な展開なので社会学の基礎知識、関連知識がないと読みづら
い。しかし、現代社会や未来を考えるうえで、大いに刺激される。